健康診断。とんでもない数値が出た。さすがにショックでありました。
要するに、会社が手配する年に1度の健康診断です。あれ、いやなんだよなあ。何がいやかと言って、前日からの飲食制限。食事は、それほど気になりません。問題は「飲」の部分。
まず、困るのは「朝から水を飲むな」という部分。これはつらい。ということで、少量ではありますが、水を飲んでしまう。それから前日の飲酒も禁止。これもつらい。
てな調子で、健康診断を受けに行った。まあ、お決まりのコースです。思ったよりも早く終わった。受け付けにロッカーの鍵を返し、「これで終了です。お疲れ様でした」と言われた。こちらも「お世話になりました」と言い、帰ろうとした。すると「ちょっとお待ちください」と声をかけられた。
何なんだろう。すると受け付けのお嬢さんが「検査の結果が一部出ています。医師がご説明しますので、しばらくお待ちください」とおっしゃる。
ということで、しばらく待っていた。 「こちらへどうぞ」と言われたので、別あつらえのブースみたいなこところに行った。
説明してくださったのは女医さんだった。なぜか、ひきつったような怒ったような表情をしている。 「検査結果の一部に、問題があったので、ご説明します」とおっしゃる。そばにあったモニターに血液検査の結果一覧が表示された。「ここを見てください」と言われた。
中性脂肪の項目。1400(mg/dl)を超えている。ありゃあ。私も驚いた。正常値は140ぐらいまで。10倍を超えているではないか。 ううむ。中性脂肪が多いのは分かっていた。800台は覚悟していたが、桁が違う。私もさすがに、顔から血の気が引いた。
先生が、怒ったような表情のまま、説明しはじめた。「これほどの値ですと、いつ何が起こってもおかしくない状況です。パニック値です」とおっしゃる。
そうだよなあ、中性脂肪が悪さをする病気は数かぎりない。心筋梗塞、脳梗塞、脂肪肝、それだけじゃない、膵臓炎なんてやっかいな病気もある。 これほどの数字が出たことに、心当たりがないわけじゃない。
実は前日、酒を飲んでしまった。ちょいと1杯のつもりが、結構飲んだ。これ、検査前日にやっちまうと、中性脂肪の値なんかをはね上げます。てきめん。
ただなあ。それも考えに入れて「800台を超えてしまうかも」程度に思っていた。1400台は、完全に想定外。女医さんは「とにかく、少しでも早く病院で診察を受けてください」とおっしゃった。
医者の言うことには逆らうことが多いのですが、この場合は自分自身が驚いたということもあり、素直に従うことにしました。
中性脂肪といっても、量が増える原因は脂っこい物を食べていることだけじゃない。摂取カロリーがオーバーすれば、あまったブドウ糖なんかは中性脂肪に変換されて体にたまります。それから、アルコールを摂取すると、中性脂肪の分解が阻害される。私の場合はどう考えても、アルコールの影響が大きい。
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健康診断があったのが木曜日。そこで、仕事が休みの土曜日に家の近くの病院に行きました。今度は、検査の常識に従い、前日に酒は飲んでいません。当日の朝も、水は飲んだものの食べ物は口に入れていない。
結果は922。ううむ。それでも十分に高い数値だ。高すぎる。木曜日の診断で出た1400台が「完全に赤信号」とすれば、922は「黄色信号に加えて赤信号が急ピッチで点滅」というところかな。こりゃ、相当にヤバい。
ということで、診察室で先生と相談。とにかく、中性脂肪の値を下げる薬はいろいろと恐いので、「食事など、生活習慣を変えて、どこまで下げられるか確認したい」と言って、とりあえずOKをもらいました。
私が酒を飲むのは、もちろん酒が好きだからですけど、不眠恐怖の面が大きい。学生時代に身の丈に合わない数学を勉強したことが大きく影響している。いや、これは別に言いわけではありません。夜中に数学なんか勉強すると、脳みその一部だけが猛烈に妙な回転を続けて、眠れなくなる。私の場合、そうだった。ということで酒の力を借りて寝る癖ができた。
これは今でも続いており、酒が入らないと、延々と眠れない。土曜日の検査の前の晩、つまり金曜日の夜から土曜日未明にかけてですが、酒を抜いたら、日付けが変わる前に床に就いたのに、午前3時ごろまで眠れなかった。 ということで、土曜日には医師に事情を説明して、睡眠薬――睡眠導入剤というのかな――を処方してもらった。一番弱いやつだそうです。睡眠剤は生まれて初めての体験だ。
そして、2週間後の再検査を約束しました。 ううむ。これは、何がなんでも中性脂肪の値を下げねば。とりあえずの目標は500以下。
そのために、以下の行動方針を定めました。
1)再検査まではアルコール抜き(当たり前だ)
2)1日の摂取カロリーはおおむね1200kcal以下に抑える。多少、多い日があったとしても1500kcal以下を厳守。
3)油分の摂取は徹底排除。ただし、α‐リノレン酸やDHA、EPAを多く含む食品や油は除外。むしろ、意識して摂取。
4)上記をクリアするためもあり、獣肉は基本的に食べない。ただし、鶏ささ身など、脂肪の含有量をほぼ無視できる肉は、適宜食べてもよい。魚肉については、DHA、EPAの含有量を考え、適宜摂取。
5)野菜類、海藻類は意識して摂取。酢やレモン汁なども意識して摂取。野菜類では、特に緑黄色野菜の摂取を意識する。脂溶性のビタミンAの摂取が不足する可能性があるので、カロチンの摂取を意識する。同じく脂溶性のビタミンEの摂取については、検討中。
6)午後8時以降の炭水化物摂取は、原則として停止。
以上です。
ちなみに昨晩の夕食は 豆腐半丁にミックスビーンズ120g、ナンプラー少々と荏胡麻オイルがけ。キムチととろろ昆布。
本日の昼食はごはん軽く1膳分に豆腐半丁、ナンプラー少々と荏胡麻オイルがけ。わかめの酢みそあえ。
昨日から今日にかけては適当な野菜の買い置きがなかったのですが、これからは野菜が増えます。あと、サンマやイワシの水煮の缶詰も必要だ。買い出しをしておかねば。いずれにせよ、豆腐と青身魚の水煮缶には、ずいぶんお世話になる。
それから、私にとって“最大の敵”は夜中の空腹感。不眠の原因になる。さきほども書きましたが、実はこれが、一番怖い。最後の切り札として、こんにゃくのお世話にもなるかなあ。1丁分を人肌程度に温めて、アオノリと酢味噌で食べてしまう。これならカロリーは無視できるほどの小さい値だし、繊維質で中性脂肪値を下げるのにも役立つ。