先日『怪異相談処がらくた堂奇譚2』(沖田円)を読んだ。
以前読んだ『怪異相談処がらくた堂奇譚』の続編。
がらくた堂の店主、杠葉伊織と、ちょっと特殊な能力を持った遊馬悠人が、怪異の相談を受けて謎を解き明かそうとしていくお話。
あらすじは公式サイトから引用。
「目には見えぬが、確かにそこに在る。
幽かに感じる、怪異の臭い――」
人心を恐怖の淵に突き落とす、人ならざる者の「謎」に挑むふたり。
彼らを待つのは、死者の呪いか、神なる獣か。
そして、彼らの異能は、大切な人を救えるのか。
「怪異とは得てして不条理なもの」
この世に人知れず存在する怪異。
その謎を探るのは、通称「がらくた堂」の店主・杠葉伊織と若き相棒・遊馬悠人。
今日もふたりのもとへ相談者が訪れては、不気味な案件を持ち込む。
家の中の不吉な黒い影、立ち入ると呪われる廃村……。
彼らは無事、奇怪な謎を解くことができるのか!?
今回は、呪われる村に行った青年の呪いを解いて欲しいという依頼のために、その村に向かう「咎人の室」
持っているだけで幸運が訪れるという御犬の泪という宝石をめぐる「獣の宝玉」
若い女性だけが狙われる連続殺人事件。事件現場に残されていたものの関連性を見つけて…「郭公の花嫁」
という、三つの連作短編集。
前作を覚えてなさすぎて、遊馬のキャラクター設定、読みながら「そうなんだー」となった。
さすがに、杠葉の弟の話は、なんとか覚えていたけれど。
そんな感じでふわふわとしながら読んだ今作。
二人が持つそれぞれの謎が、ほとんど解き明かされていないような……少しは進展あったっけと迷う印象。
むしろある人物が登場することで、謎は深まるばかり。
うん、続くよね。
そういえば、最後のお話の中で、撫子と遊馬がバーに行く場面があった。
撫子が遊馬のために注文したカクテルはシンデレラ。
すごく飲みやすくて美味しい上に、くらくらしないらしい。
そういうカクテルもあるんだね。
と、思っていたら、最後のページで謎解きが(大袈裟
人生で一度もバーに行ったことがないから仕方ないよね?