先日『ざんどぅまの影』(澤村伊智)を読んだ。
大好きな比嘉姉妹シリーズ。
けれど、今回は過去のお話。比嘉姉妹の祖母である比嘉勝子が登場するお話だ。
あらすじは公式サイトから引用。
1981年、神奈川県Q区。
沖縄からの移住者が暮らす街で新生活を始めた篤は、ある夜、「びしゃっ」という水の音と共に、全身ずぶ濡れの人影を目撃する。
その日を境に、Q区の住民が次々と“自宅で海水に溺れ死ぬ”という異様な死を遂げていく。
街が疑心暗鬼に包まれ、自警団が結成される中、篤は“おばぁ”と呼ばれる比嘉勝子のもとを訪ねる――。
物語は篤の視点で進んでいく。
前半、水音や水飛沫に怯えながら読んでいたが、途中から他にも怖いものがいろいろあることに気付き、どきどきしながら読み進めた。
ホラーではあるけれど、やはり怖いのは人間なのかもしれない。
どんな状況でも、疑心暗鬼になった時点で、事件の起きる条件がそろった気がしてしまう。
もやもや感が残るけれど、ラストでは「ああ、ここにつながるのか」としみじみ。
面白かった。
このシリーズ、毎回思うんだけど、「ざんどぅま」とか、こう、絶対に良くない何かをあらわしているなと思わせる言葉がすごい。
ひらがなってところも、大事。
一応、漢字もあったが、ひらがなの語感は独特だな、と。
……それが原因というわけではないけれど、シリーズが増えてくると、たまに「これ、どんな怪異だったっけ」「そもそも、これ、読んだっけ」となる。
私だけ?
