※『高校事変17』について触れています。
シリーズ物なのでネタバレになるかもしれないので、気を付けて。
先日『高校事変17』(松岡圭祐)を読んだ。
いろいろと驚きの連続。
あらすじは公式サイトから引用。
季節は移ろい夏から秋へ。
高校生活にも馴染んできた瑠那と凜香だったが、EL累次体の脅威は去らないまま、むしろその動きは予測がつかなくなっていた。
亜樹凪から内部情報を聞き出そうと日暮里高校に潜入した結衣も、特に大きな収穫を得られない。
そんなある日、瑠那は幼少期のできごとを驚きとともに思いだす。
その記憶が端緒となって3人の前に差しだされた事実は、あまりに衝撃的なものだった。
シリーズ激震の大展開!
本当に激震の大展開だった。
序盤は、結衣が亜樹凪と火災保険の話をしていて、くすっとなった。
「神社が丸焼けになった」と結衣が言えば「火災保険に入ってたでしょ?」と亜樹凪。
「神社本庁が運営する神社賠償責任保険に入ってた」と結衣が答えて、そんな保険があることを初めて知った。
まあ、その保険が下りなくて苦労しているという話。
こういうところがたまにリアルで好き。
他にも、凛香が数学のテストの答えを瑠那に教えてもらおうとしたら
「ちゃんとやったほうがいいです」と瑠那に諭されていて、うんうん、そうだよねと思っていたら
「二次関数は狙撃のとき、弾道の計算に役立ちますよ?」
そっちか!
そんな少しだけ穏やかな話から、まさかあんな怒涛の展開が待っているなんて。
読みながら、ずっと胸が苦しい。
大切な人たちがいなくなることの辛さ。
それを悲しむ時間さえなく、前に進まざるを得ない結衣たち。
せつない。
ここからどうなっていくのか、続きが気になる。
そういえば、結衣が凛香ことを
「あのころの狂犬ぶりをピットブルとすると、いまはロットワイラーです」と表現していたので、どんな犬なのか調べてみた。
……どっちも怖いよ!