先日『僕の殺人計画』(やがみ)を読んだ。
作者のやがみさんは、YouTuberで、ホラークリエイター。
…ということを知らずに、タイトルだけで選んだ本。
あらすじは公式サイトから引用。
これまで何冊もの大ヒット小説を生み出してきた編集者・立花のもとに届いた奇妙な原稿。
そこに書かれていたのは、自身が完全犯罪の被害者として殺されるという衝撃の内容だった!
「命は惜しい。でも、続きを読まずにはいられない」
一人の人間として恐怖心を抱きながらも、編集者としての圧倒的な好奇心が、立花を死のループへと誘う。
かつての天才ミステリー編集者は、謎の殺人鬼作家から命を守ることができるのか?
命をかけた究極の頭脳戦を描く本格ミステリー!
読むのに少し時間がかかったけれど、全体的には面白い流れだった。
カバーの折り返しに、担当編集の言葉が書かれている。
「最初はよくあるミステリーかなと思っていました。
しかし、随所にちりばめられた”違和感”と読み進めるうちに増幅していく”恐怖感”。
それらすべてが交わり、あなたに襲いかかります。
どうか最後の1ページまで油断しないでください」
確かにそういう感じの本だった。
ただそう書かれてしまうと、最後の1ページに一体何が仕掛けられているのだろうと、こちらもかなり構えて読んでしまう。
いいのか悪いのか(悩
そういえば、公式サイトに書かれている出版社からのコメントもなかなか(何
作者のやがみさんは「短期間で何十冊ものミステリー小説を読み込み、売れ筋の傾向、トレンドなどを徹底的に研究」し、「面白く仕上げることはもちろん、それと同等に売れる確率を1%でも上げる努力ができる人」と書かれている。
すごい。
しかも「ここまで作家性とマーケティング力をバランス良く併せ持った人は稀である」らしい。
更には「もはや彼の壮大な実験に私も一枚噛ませてもらったと思うほど」。
えっ、そういう立ち位置!
私も読者として一枚噛ませてもらったよ。
という、本以外も楽しめる一冊。