【本】『ドールハウスの惨劇』を読んで冥王星を思う | ミステリな日常。

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 あっという間にもう四月。

 楽しい嘘はつけましたか?

 私は今年も面白い嘘を考えつくことができず、断念しました。

 来年こそ!

 

 先日『ドールハウスの惨劇』(遠坂八重)を読んだ。

 学校で便利屋をしているの二人の男子高校生が、美少女の同級生からある依頼を受けて……というお話だ。

 設定はなんとなく、王道で好き。

 けれど、タイトルにもあるように、もちろん惨劇もある。

 あらすじは公式サイトから引用。

 

 鎌倉にある名門・冬汪高校二年の滝蓮司は、眉目秀麗だが変人の同級生・卯月麗一とともに、生徒や教師から依頼を受け、思ってもみない方法で解決を図る"学内便利屋"として活動している。

 その名も「たこ糸研究会」。

 会長は蓮司、副会長は麗一。

 取り壊しの決まっている古い校舎の一角が、ふたりの部室にして"事務所"だった。

 ある日蓮司は、道を歩けばスカウトが群がり学内にはファンクラブすら存在する超絶美少女、藤宮美耶という同級生から、ある依頼を受ける。

 その依頼とは――。

 蓮司と麗一が依頼を引き受けたがゆえ、惨劇の幕は開く!

 舞台は、鎌倉に佇む白亜の豪邸。

 ふたりは特異な家族にまつわる、おぞましい事件の真相をひもといてゆく。

 新進気鋭の著者が放つ、渾身のミステリー!

 

 ということで、依頼主である少女には、本人にも、本人以外にもいろいろ問題があって、すっきりしなかった。

 まあ、惨劇とあるのだから、仕方ない。

 それでも、便利屋の二人のやりとりが面白いので、あまり暗くなりすぎることもなく読めた。

 既にシリーズ化が決定しているらしい。

 とりあえず、一作目から読めたから、安心。

 

 さて、花粉症の高津くんが、珍しくお花見に行こうと誘ってくれた。

「花粉、大丈夫?」と尋ねると

「車の窓さえ開けなければ平気」

 高津くんの運転で、桜の咲く公園までドライブ。

 ところが、天気も良く、土日だったこともあり、人も車も多い。

 あまりに多く、帰りの道である、反対車線は既に渋滞気味。

「車の中からでも、十分に桜は楽しめるね!」ということで、今年のお花見はドライブスルー。

 満開の季節に誘ってくれただけでも、かなりの進歩。

 問題は、車の中でも高津くんのくしゃみは止まらないってこと(ぼそ