あんちゃん観劇記録と心の記憶2 | kis-my-diary 北山宏光くん応援ブログ

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雨の音がかすかに聞こえてくる。





すると、劇場内の照明が徐々に暗くなり…

雨音がどんどん大きくなる。

 



そして、劇場内は真っ暗に

雨音は最大になる。






 ー父との再会ー




 




プロジェクションマッピングで、雨の映像演出。

父の国夫、母の瑛子、長女の冴、次女の准、そして長男の凌の5人が雨に打たれて立っているところから始まる。


 

 


静まり返る家。雨の音だけが響くリビング。

 

 





視線を背け俯きながら複雑な表情を浮かべる凌。


今頃の再会に怒りを覚える冴と准。


父を覗き込みながら、緊迫した空気を少しでも和まそうとする母。

 



 

父:「しばらくだな」


母:「しばらくだなーってよ、お父さん!」(おちゃらけて)

 

父:「元気にしてたのか?」


母:「元気にしてたのか〜ってよ、お父さん!」

 



拒絶する姉たち。




 

父:「何年ぶりかな」




凌:「24年だよ!24年・・・」


即答。強い口調で答える凌。

 



凌の服はデニム柄のパーカーに、白のインナー。白×ネイビーのストライプのゆったり目のパンツにボーダー靴下。

 



長女の冴に、「旦那と子供がいるんだってな」と聞く父。

父からの問いかけを拒否する冴。

旦那の名前を間違えてたり子供の名前の漢字まで間違えている父に余計嫌悪感を抱く。(うろ覚えで伝えた母のせいでもあるが…)

ちなみに旦那の名前は正康、子供の名前は快。(カイ)


次女の准は出世しエリアマネージャーを担っている。

父は勤めている大手化粧品会社のクリームのリコール問題に触れるが、准からも冷たくあしらわれる。


 



その間も、黙って立っている凌。






そして、父は凌に問いかける。




 

父:「お前、ホモなんだってな」

凌:「はぁぁ!?」

 


母:「いやね。そういう可能性もあるって話を・・」


凌:「なんでそうなるんだよ!」

 


父:「部屋にこもってパソコンばっかりしてるんだってな?」

母:「お母さんも心配になるでしょ・・」



凌:「だからなんでホモって話になるんだよ!」



母:「だって凌ちゃん・・彼女とか全然紹介してくれないから・・」


凌:「そんなのいちいち紹介しないよ!」

 

母:「お母さん、そういう偏見とか全然ないから」


凌:「だから違うって言ってるじゃん!」

 




そんな中、准の携帯が鳴る。

♪ピロリロリロ ピロリロリロ♪


(電話に出る准)

 


准:「もしもし・・笑、すみません、ちょっと待っててください。」


(凌を見て笑いをこらえながら廊下に出る准)


凌:「何だよ!!」


准:「すみませんー、なんか弟が特殊な趣味を持ってるみたいでぇ・・笑」

 


凌:「だから違うっつてんだろ・・・」

 (諦めモード。笑)



シリアスなシーンの中にも、笑いあり。(笑)

そして、絶妙なんです。《間》の使い方が。




准は電話に。

そして冴と母は干しっ放しの洗濯物を取り込みに行ってしまい、父と凌が2人きりになる。





また雨の音が響き渡る・・。




 

凌は父の存在を意識しつつ微妙な距離を保ちながらソファーにちょこんと座り、口を開く。

 



凌:「今、何してんの?仕事とか・・」


父:「ああ、バイトしてる」

 

凌:「どこ住んでんの?」


父:「沼袋」


凌:「誰かと住んでるんだ」


父:「いや、1人。ずっと1人だ。」


凌:「そうなんだ・・・」





凌:「俺も今だにバイトでさ。姉ちゃんたちから毎日ガミガミ言われてるよ。ほぼほぼスルーしてるけどね、最近は。」

 



父:「お前は何の仕事してるんだ?」


凌:「ダビング屋。昔の8ミリとかをDVDに焼く仕事。」

 


父:「今度持って行っていいか?」


凌:「何を?」


父:「お前たちを映したビデオが残ってるんだ」


凌:「まだ持ってたんだ」

 





父:「じゃあ…帰るわ」

 

 



(しばし沈黙)




 

 

凌:「待って!!」


 

(足早に自分の部屋に入り、勉強机の引き出しからカードを取り出し、早歩きで父の元へ)

 


凌:「これ電話番号だから。来るとき連絡して」



父:「おお、わかった」

 




 


部屋を出て行く父の背中を見つめる凌。





 

  



(BGMが流れる)

 

 

 


まくっていた白のインナーを下げながら、ゆっくりと、凌の部屋に向かっていく。

 


(30歳の凌・・・袖をまくっている)

(小学生の凌・・・袖を下ろしている)

 

 

 

 


 



ー6歳の凌と、父母との思い出ー

 


 

 

凌のドアを閉めた瞬間、凌6歳の頃のシーンに転換される。

ファミコン(ドラクエ)の音。

 

 

 

(ファミコンに夢中になっている6歳の凌。

目がキラキラ。リモコンを超連打。リモコンが大きく左右上下に動く程。笑)

 

 


背後から8ミリビデオカメラを持った父と、ニコニコと笑っている母がそろり、そろりと凌に近づく。

 



父:「ただいまー!」



 

凌「おわぁぁ!びっくりしたぁー!何撮ってんのぉぉ?」

(声高め、ちょっと甘えた、鼻にかかった声)

 


父「お姉ちゃんたちは?」


凌:「遊びにいったよ!」


父:「おい、凌、ゲームやめろ」


凌:「えー待ってぇー。こいつ倒してからぁー」

 (必死で敵と戦う凌)


父:「お前、弟欲しいって言ってたよな。できるかもしれないぞ!」


凌:「・・・・・・!!え!?今なんて言ったの??!!」

(ゲームをやめて立ち上がり、クリクリのお目目で母を見つめる凌)

 


凌:「え!いつ生まれるの!?」


母:「順調に行けばお正月かな?」


凌:「名前は?もう決まったの???」


母:「んもー。気が早いわねぇー、まだ男の子か女の子かもわからないのに」

(母に抱きしめられる凌♡)


凌:「弟が欲しいんだけど!!」


母:「うん!わかった!お母さんがんばる!」


 

父:「これからは凌のこと、”あんちゃん”って呼ぶか!」


凌:「・・?あんちゃん・・・?」

(はて?的な顔が超絶可愛い♡)



父:「そう、おにいちゃんって意味、あんちゃん!!」


 

凌:「あんちゃんかぁぁぁーーー」

 

 (めっちゃ嬉しそうににっこり)

 

    


ここからタイトルコール。

大音量でテーマ曲が流れます。



(父が撮るカメラに、凌と母が未来で出逢うはずの弟に向けて手を振っている)






一旦暗転。

タイトルバック。

 


  

「凌 北山宏光」

あんちゃんのパンフと同じ衣装(ジャケット着用)の宏光さんが映し出される。



その後、街が映し出され、凌がカメラを持ちその街の風景を撮影していく。色々なアングルで途中小走りになったり、ふと立ち止まったりしながら夢中で撮影する。客席側も街や人と見立てられていて、客席下手後列側に目を止め、目をキラッとさせる。そして客席全体カメラを向けてくる。


その後、凌は走りながら舞台からハケる。

 

その後、他キャストと役名、年齢、凌が最後のシーンで言葉にする、とあるセリフが映し出される。

 

 


この音楽、ピアノ伴奏のBGMなんですけど、ものすごく耳に残ってます。

 

 

 

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次は、父が失踪して引きこもりになった凌(7歳)と、担任の芹沢先生、そして強めの姉たちとの絡みのシーンから。