物事を複雑に考え出すと視点が
どんどん違う方向に向かっていく。
本当は単純なことなのに、これは違う、
もっとこうだと勝手に思い込んでしまう。
煮詰まると更に最悪な方向に向かっていく。
途中で分かっていても、ここまで来たんだから
引き返せないと言う思いが頭をもたげ始める。
やめちゃえばいい、何度、
この言葉が頭の中を過ることか。
負けたくない気持ちがどこかにある。
誰に負けたくないかと言えば、
やめちゃえばいいと言っている自分だ。
やめちゃえば楽になれる、
楽になっている自分が想像できる。
負けたくない自分と楽になっている自分が
やめちゃえばいいというこの言葉を
境界線にしてせめぎ合っている。
どちらが勝利を収めるのか、肉体的条件と
時間的条件が関わってくる。
第三者から、もうやめちゃえばと言われたら
それを口実にやめることができる。
それでも屈してしまったと、どこまで
意地を張るつもりなのかと思う。
結局、収まるところは自分にとって
快適なところだ。
やめちゃえばいい、そこが
快適な場所になっていく。
やめちゃえばいい、やりたくないんだから
それでいいのだ。
右往左往して自分に戦いを挑んで、
収まったところは結局はここだ。
やめちまったからと言って失った感はない。
自分の中で泥仕合をした結果なのかもしれない。
爽快感あり。
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