いつの間にマイページなんて出来たんだろう。
これなかなか面白いインターフェースだあ。

大江 健三郎
憂い顔の童子=======================================
作家・長江古義人は、息子のアカリとともに四国の森に帰った。長江の文学を研究するアメリカ人女性ローズが同行する。老いた古義人の滑稽かつ悲惨な冒険は、ローズが愛読する『ドン・キホーテ』の物語に重なる。死んだ母親と去った友人の「真実」に辿りつくまで。『取り替え子』から続く、長編三部作の第二作。 (Amazonより引用)
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大江健三郎の小説は文体も独特だし世界も独特なので読むのに時間がかかってしまいます。登場人物も作者やその周りの人々をモデルにしていたりするので、私は最初この人の小説って全部私小説で、殆どノンフィクションなのかなあ、って思いながら読んでいたんですけれど、ノーベル賞をとってテレビに何度か出ているのを見たりしてるうちに、「あーこれフィクションと思ったほうがいいのかもしれない」と思うようになりました。まあ、フィクションか現実かなんて知るすべもないし、たいした問題でもないのかもしれません。
ともかく、読むのにすごく集中力を要するし時間がかかるので、そうしょっちゅう読むというわけにもいかないのですが、昔あるきっかけで大江健三郎の本を手にとってから、その面白さに目覚めて、今まで継続的に読む作家のひとりになってます。
「憂い顔の童子」も、読み終わっても、うまくあらすじをまとめたり、ひとことで感想を言ったりするのは、私のボキャブラリーではちょっと難しいんですけれど、なぜか読み終わった後に不思議な余韻というか感動がある小説でしたよ。出てくるのはまじめな人たちなのに、そこかしこでユーモアというか人の滑稽さというかそういうのが出てきて面白いです。性描写も大江健三郎の持ち味のひとつかと思うんですが、いつもロマンティックとは対極にある感じのリアルさがあって面白いです。
この小説の一作目「取り替え子」から描かれている伊丹十三の自殺にまつわる話も、それがフィクションか現実かなんて考えるのは無粋な話なのかなあと思います。最初はそこに興味を持って読んだというのもありますが・・・。
でもやっぱりこの本も含め一連の小説読んでいると、大江健三郎の故郷の四国の森というのに興味が湧きます。