カード好きなわたし。素敵なカードがあると、欲しくなっていろいろ集めてしまいます。

 

(わたしのルノルマンカードコレクションの一部)

 

痛恨の告白になりますが、昔、海賊版カードを買ってしまったことがありました。

その後、作者さんが亡くなってしまっていたことを知り、本来なら作者さんに入るはずだったカード代金を悪徳業者に流す手伝いをしてしまったことに気づき、深く深く反省しました。

 

昔は海賊版と言えば粗悪品でしたが、今は精巧になり見分けにくくなっているそうです。

(↓日本のオラクルカード・タロットカード全集さんの注意喚起ブログ)

 

海外の作者さんサイトなどで、

「通販サイト○○や○○では販売していません! 正規品を購入できるのは公式サイトのみです」

と書いてあったりすると、悲痛な叫びのような注意喚起に、胸が痛くなります。

 

ところで。

買う側の非痛な声を聞くこともあります。

円高のせいもあり、「正規品は高くて買えない」と。

「正直、粗悪でもいいから、安価なほうがいい」「廉価版があればいいのに」という話も聞きました。

 

たとえば、絵画の場合。

直筆の原画→手書きの複製画→精巧な印刷→ポストカードといろいろあって、→の順に大量生産できるので安くなっていきます。

直筆原画は高くて買えないけれど、素敵だから100円のポストカードが欲しいという需要に応える仕組みがあるわけです。

けれど、複製画もポストカードもちゃんと作者の了承を得て作られています。

無断で作っていたら、それは絵画の海賊版、ニセモノです。

 

そう、海賊版カードは作者の了解なしに作っている「ニセモノ」だから悪なのです。

「正規品を買いたい、本来の買い手」を、ニセモノの非正規品に誘導しています。

得られるはずの作者の権利と利益を損なっています。

だから海賊版は存在自体が「悪」なのです。

違法なのです。

 

では、素敵なカードは欲しいけれど、高くて買えないという人はどうすればいいのでしょうか。

合法に安く手に入れる方法があります。

「中古品」を買うのです。

 

中古品も、作者の利益にはなりませんが、売買は合法です。

使わないまま死蔵されるより、必要な人、使ってくれる人の手元に届くのは良いことと思います。

 

わたし自身、本の書き手として、中古本や図書館で借りて読んでくださることをありがたいと思っています。どういう形でも、わたしの本を読んでくれるだけで、本当に心から嬉しいです。

(作家さんにもいろいろな考えの方がいますので、面と向かって「○ックオフで買いました!」と言うのは、あまりおすすめしませんが…💦)

 

カード販売会社のヴィジョナリー・カンパニーさんでは、ペイフォワード会という中古カードの交換会を行って毎回大盛況です。取り扱っている中古カードもすべて「正規品」とのことです。よい試みと思います。

 

素敵なカードを安く手に入れたいなら、中古品を買いましょう。

いずれは、カードレンタルなんていう仕組みもできたらいいな〜と思います。

 

 

あらためまして最後に。ひとりのカード好きとして。

「海賊版カードは買いません」

それが作者の権利と利益を守り、ひいては、その作品の価値を守ることになるからです。

せっかく出会った素敵なカードの価値を守るためにも。

 

海賊版を避ける一番簡単な方法は、確かなお店で買うことです。

・各作者さんの公式サイト

・ヴィジョナリーカンパニーさんの「日本のオラクルカードタロットカード全集」

・ニチユーさんの「ペンタクル」

上記なら安心です。

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

【5月のzoomイベントのお知らせ】