占い師のビジュアル…見た目問題についてブログ↓を書いたら、思った以上に反響をいただいたので、さらに深掘りしてみました!
前回ブログでは服装やビジュアルは、他の「対人のお仕事」や、人間関係全般に共通する、「相手への礼儀と敬意」だとお話したのですが。
「占い師」という職業に限って言えば、さらに特殊な事情が見えてきます。
占い師にとって…
・衣装は防御
・衣装は営業
・衣装はツール
・衣装は生き様
という各事情について順にお話していきます。
「占い師にとって衣装は防御」
これは、他の職業とは全く違う、占い師ならではの特殊事情です。
占いは人の心の裏側に関わる特殊な職業です。心や精神、気に人一倍敏感なのが占い師なのです。占いには、さまざまな悩みを抱えた方が訪れます。霊的ものを背負って訪れる相談者さんもいらっしゃいます。ネガティブな念や気を受けやすい仕事なのです。
汚れを扱う仕事では、汚れを受けにくい防御服を着ます。
占い師が浄化する力を持つ水晶を身につけるのも、けがれから身を守る防御のひとつです。原宿の老舗占い館「塔里木」代表のキシさんは、かつて出演されていたベテランの占い師さんから、スパンコールやビーズ、ラメなどキラキラした衣装には邪気をはね返す力があると教わったそうです。防御を強化したい人は、キラキラを身につけてみるといいかもしれません。
「占い師にとって衣装は営業」
ほぼすべての占い師は、個人事業主です。お客さんを得るために、自分で営業告知しなければなりません。
占い師が売るのは占いという技術であり、その技術の広告塔が占い師自身なのです。
占いにはいろいろな力があります。
安心感を与え、励ます力や未来を見通す知恵でもあり、また、楽しいエンターティメントでもあります。
「どういう占いを提供してくれるのか?」
それを、一目瞭然、見て分かるのが、占い師の衣装なのです。
ビジネススーツに銀縁メガネの占い師は、仕事に役立つ占いや、転職のアドバイスをしてくれそうです。
神秘的なドレスにベールをかぶった占い師には、非日常的な不思議な占いが体験できそうです。
全身漆黒の占い師には、誰にも言ったことのない秘密を打ち明けようという気持ちになるかもしれません。
カラフルなアミューズメントパークのような占い師には、元気になる楽しい占いを期待したくなります。
お店が、看板を出したり、ホームページやカタログを作ったりするように、占い師は、自分というキャンバスに、「わたしの占いを受けると、こんな体験ができますよ!」と、衣装でアピールしているわけです。ですから逆に自分の占いの方向性と合っていない衣装は、占い師としての営業を邪魔しているということになります。
ビジネスを売りにしている占い師が、非日常的な異国情緒のドレスではミスマッチ。
衣装は最大の営業でもあるのです。
「占い師にとって衣装はツール」
たとえばいろいろなジャンルの制服と同じように、占い師にとっての衣装は業務をしやすくする仕事のツールの1つとも言えます。最初にご紹介した防御も、ツールとしての衣装の役割のひとつかもしれません。
「占いとは何か」という話にも関わってくるのですが、わたしは占いの主役は常に「相談者」と思っています。占い師は、相談者が悩み解決したり、自分を深掘りしたり、輝いたりするために後ろからサポートをする役割、つまり黒子。とわたしは思います。
なので、できるだけ目立たない例えば黒い服装が占い師としての業務にふさわしいのかもしれません。あるいは黒という色には威圧感もありますから逆に相談者を萎縮させないように、ナチュラルな服装がいいという考え方もあるでしょう。普段着の占い師になら、緊張せずにフランクに話せるかもしれません。さらに逆に、占いという非日常を体験しに来た相談者さんに対して、普段着ではがっかりさせてしまうと考えることもできます。それならば、神秘的なベールをかぶって、いかにも占い師という格好で対応するのが、占い師らしいとなります。
衣装は対外的な営業であると同時に、占いという技術を披露する場を演出するツールでもあるのです。
広告戦略と同じく、何が正解なのかは、占い師によって違います。相談者に「何を提供したいのか?」がそれぞれに違うからです。
ふさわしい衣装を選ぶためには、自分はどんな占い師になりたいのか、を考えなければなりません。
「占い師にとって衣装は生き様」
これは占い師ではなく、すべての人にも共通することと思いますが。
占い師には、一般的な社会のレールから外れてアウトロー的な生き方をされている方が少なからずいます。そういう生き方を許容してくれる仕事だからです。生き方は、おのずと服装や見た目にも現れます。
たとえば色にも、それぞれ力と方向性があります。
白は浄化の力、黒には防御の力。
青は冷静さ、赤は情熱、黄色は好奇心、緑は調和。
意識しているいないに関わらず、いつもその色の服を着ているなら、その人はそういう力をまとっているのです。
(その人のオーラの色と同じという場合もあります)
どんなに戦略を考えて、表面を取りつくろってみても、にじみでてくる人間性は、見えてしまうでしょう。
開き直って、「これが自分だ」と言ってみるのもいいかもしれません。
大なり小なり、占い師の衣装は、その占い師の生き様を表しているのですから。
見た目とビジュアルについて考えてみたら、思った以上に、深い話となりました。
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