わたしが西洋占星術を学び始めたのは、30年以上前。
最初は、あまり深く考えずに、便利に使っていました。西洋占星術ってものすごくよく出来ています。車の仕組みを知らなくても運転出来るように、仕組みをよくわからなくても使えてしまいます。
でも掘り下げて、その仕組みが分かったらもっと面白かった!
そもそも、ホロスコープとは何なのでしょうか?
今この瞬間のホロスコープ(チャートとも言う)を、アストロゴールドで出してみました。
いわゆる、12星座占いも、西洋占星術のひとつなのですが、西洋占星術の核は、ホロスコープにあります。
ホロスコープとは、天体の位置の図……ある特定の日時に、ある特定の場所から、太陽、月、金星、火星……等の天体が「どの位置に見えていたか?」を表した図です。
たとえば、××××年×月××日××時××分の太陽系がこんなふうになっていたとして……。
地球上の、A地点にいるAさんと、B地点にいるBさんとでは、見える空が違いますよね。
太陽、水星、金星、火星……等、太陽系の配置を地球上のどの「場所」から見ているかで、ホロスコープは違ってくるのです。
話それますが、太陽を中心にした惑星の位置で考える、ヘリオセントリック占星術というのがあります。これだと場所は関係ありませんが、実占に使えるようになるのは、真の意味で人間が太陽系人になってからかもしれません。そしてそのころには、銀河を中心として位置関係を考えるギャラクシック占星術というのが出来ているかもしれないですね。
閑話休題。
地上のある場所から見た、ある瞬間の天体の位置を表したものがホロスコープです。
さっきのAにゃんを中心に描くとこんなふうになります。
これをホロスコープにすると、こうなります。
(MCは南中、ASCは東の地平線、♀は金星……)
地球の反対側にいるBにゃんの現在地でのホロスコープはこちら。上下が逆になっています。
ホロスコープは四角く描く方法もありますが、ここでは一般的な丸いホロスコープについて考えます。
円の中心は、地球の自分がいる場所です。
見上げる空が、ホロスコープの上半分で、下半分は、地球の反対側です。
昼に生まれた人は、太陽が、上半分にあり、夜生まれは、太陽が下半分にあります。
……で、ほぼ、間違ってはいないのですが。
ほぼ。
さらに深掘りしてみます。
するといろんな疑問がわいてくるわけです。
空間って三次元だけど、ホロスコープは二次元(平面)だよね?
アセンダント(ASC)は東の地平線、ディセンダントは西の地平線、と習ったけれど、本当?
ハウスって何?
逆行って何?
このあたりをこれからひとつひとつ、掘り下げていきたいと思います。
次回に続きます。
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