当ジムでは「筋トレフォームストローク計測・解析サービス」と言うものを行っておりますが、具体的にどんなことが分かるのかの一例を紹介したいと思います。
タイトルにも書いた通りの「ベンチプレスでのストロークの左右の動きの違い」。
今回、当ジムでベンチプレスのパーソナルトレーニングをご利用いただいている方にモニターと言うことでご協力いただき、データを計測しました。
その中のひとつのデータなのですが(掲載許可は頂いております)
青い線がシャフトの右側での計測、橙色の線が左側で計測したものです。
計測器ではストロークの距離の他に時間も計測できるのですが、二つの線の終わりの時間が違うことに気付かれるでしょうか。
これは右の方が左よりもストロークのスピードが遅いということです。
逆に言うと左のストロークが早いということです。
1秒ほど違いますが、何回かデータを取って比較しても1秒ぐらいストロークのスピードが違います。
このデータだけですとどちらが先に終わったのか等は分かりませんが、全体的なストロークの長さは分かります。
このストロークの長さの違いは何なのか、気になりませんか?
そもそも両手でバーベルを動かしているのだからストロークの時間も同じなのではないかと思われますが、違うということが分かります。
それはどういうことかと言うと、どちらかが先に終わった後にもう片方が更にプッシュされている(動いている)ということです。
ベンチプレスの専門用語(?)だと「2段階プッシュ」とかそんな名称だった気がします。
2段階プッシュはその時間差が大きいと「赤(NG)」を取られてしまう場合もあるので改善をしなければならない動きであるということでもあります。
1秒ぐらいの差はまだ小さいので見分けがつきにくいですが、2段階プッシュしている状態に気づかずに練習をしていると、筋トレ的な左右の筋力差にも影響が出てきてしまうので、これは改善すべき事案であるということでしょうか。
ちなみにこの方の2段階プッシュなる要因は、いくつかあるものの圧倒的に左右の上半身の筋力差があるので、今はその筋力差を減らすべく、ベンチプレスの練習の他にそのためのフィジカルトレーニングとして弱い方の筋力調整トレーニングをしているところです。
このようにどのようなことをすれば良いのかまで提案できるのが当ジムの強みです。
この計測器自体にまだまだ改良の余地があり、もっといろんなことが計測できる可能性もあり、更なるサービスの向上を目指して計測器の開発をしていきたいと思います。
もちろん今の計測器のバージョンでも計測できることはたくさんありますので気になる方は是非サービスを受けていただけたらと思います。