枇杷は甘いかスッパイか -26ページ目

枇杷は甘いかスッパイか

遠く離れた地に住む母。その介護の喜怒哀楽。

今朝の布団は、セーフ。
少し濡れたものを洗濯する。
朝食、朝のトイレ、・・・。
朝のヨシトはとにかくてんやわんやだ。
 
毎晩、入れ歯を洗浄剤につけて洗っている。
朝、入れ歯洗浄剤を食卓の上に置いておくと、アサコは自分で洗浄していることがある。
しかし、この頃それがわからない時がある。
「おかあさん、入れ歯!」
とヨシトが言うと、
「歯? ハ~~~。」
と長いため息をはくように、アサコが返事をした。
うん? 母親だけど、親父ギャグか?
定かではない。
認知症のはずだけど、気の利いた回答をするもんだ!
とヨシトは感心した。
(←さすが、ひょうきんアサコ!)
 
 
トイレで用を足したあと、便座の温水シャワーを使った。
それがよほど気持ちよかったらしい。
アサコは
「おっだ、トイレに住むと!」
だとさ。
トイレで食事もするんかい!
(←そんな芸能人もいたような気がするぞ。)
 
迎えが来て、アサコは施設へ向かった。
「行ってらっしゃい。」
とアサコに向かってヨシトが言うと、アサコは元気よく車に乗り込んでいた。
ヨシトが介護の苦労から解放され、至福を感じる瞬間だ。
(←いやいや、そこは、母親と離れて寂しい時間の始まりだ、と言うべきでしょ!)
 
2017年5月、タケヒロとタツオの妻サイコが枇杷の袋掛け、それを見るアサコ