最近朝の行法をしてて、言葉のうしろに醸し出される空間を味わう楽しさに気がついた
フォーカシングの言葉の手前の味わいとは全く別もの 状況の積み重ねの果てに出てくる言葉(フェルトセンス)とは逆に 言葉の積み重ねによって醸し出される空間がある。
その言葉が、意味や教えを包含するエッセンスとも言える真言(マントラ)の場合、言語化された意味や教義とは別の“味わい”としか言いようのない空気をつくる。
デビッド・ロームさんが著書マインドフルネスフォーカシングの中で言葉のうしろの静けさと言っていたことに似た感じ。
こんな風にして味わいながら声に出して言葉を今の空間に充満させる そう『遍満』という僕らが使い古してきた表現がピッタリ
最初はそっと うっすらと そしてなみなみと やがてこの空間全て その遍満を感じる まさに密な味わい
真言行法 念誦次第のクライマックス『正念誦』の最近の僕の愉しみ