きりく330号は、奇想天外な内容ですが、常々気になっていたことを取り上げました。地球は生き物のように変化しているのですが、そんな変化の証しが、日本のあちこちにあります。私が大好きな立山には、柱状節理という角材のように整然とした岩が積み重なっています。そして山の谷には氷河が残っています。
しかし、その氷河のある雪渓が温暖化で痩せてしまっているのは一目瞭然です。人間文明によって温暖化が進んでいるのは明白です。しかし、この温暖化を人間の営みが原因ではないという人が、世界第二位の二酸化炭素排出国のアメリカ大統領というのは悲劇です。
温暖化の影響は、北極や南極やヒマラヤの氷が溶けていることにもあらわれています。海の水位が上がって水没してしまいそうな島国もあります。ヒマラヤの氷河湖が決壊して大水害を起こしています。そんな地球規模の大災害を防ぐには、私たちの生活を変えなければなりません。
化石由来の石油やガソリンに頼った交通手段や暖房に頼らない生活に変えていく必要があります。電気自動車も、化石由来のエネルギーに頼らないようにするためにも必要な変革です。それも重油や天然ガスから電気を発電するのではなく、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる電力を増やすことが急務です。
日本には、二つの有望な再生可能エネルギーがあります。ひとつは海の波の力で発電する波力発電です。そしてもうひとつは地熱発電です。地熱発電は、すでに日本では数カ所で発電しています。しかし、有望な熱源のある場所が、国立公園や国定公園に指定されているために、エネルギー資源を利用できないジレンマがあります。
実は地熱を資源として有効利用する歴史は、太古の昔からありました。伊豆の修善寺温泉の独鈷の湯は、弘法大師が湯だめ池を作って人が利用できるようにしたという伝説があります。日本の豊かな火山の熱を資源として利用するためには、公園法の改定が必要になります。
そろそろ地熱の有効利用に本腰を入れる時代が到来していると思います。地球温暖化が後戻りできない限界点のことをティッピング・ポイント(臨界点)と言います。その臨界点まで地球の平均気温はあと0・2度とか0・3度とも言われています。やばいです。