こんにちは!桐川右煌です。
今年も後数日で終わりですね
そこで、本日は個人的に、勝手に今までの鑑定を振り返りまして…
一番印象に残っている鑑定について書いてみたいと思います。
さて早速ですが、一番印象に残っている鑑定は…
やはり、命に関わる鑑定
ある日、ケア帽子を被った女性が鑑定にやってきました。
その時に、体調に気をつける様にと言われたと。
そして、それから暫くして…
悪性の脳腫瘍が見つかったのだそうです。
お客様「私は今、抗がん剤治療をしています。
ですが、治るかどうかはわかりません。
私にはまだ、小さい子どもが2人もいるんです。
その子たちを残して死にたくないんです。」
そう泣きながら仰いました。
桐川、お客様のご要望に添いながら鑑定させていただいたのですが…
もう、ただただ、辛くて仕方がなかったです。
(鑑定したくない、とかいう意味ではなくて)
子どもを残して逝くかもなんて、想像しただけでも辛過ぎます
桐川、その時必死で鑑定させていただいたのですが…
その後、そのお客様、二度と来られることはありませんでした
おそらく、天寿を全うされお亡くなりになったのだとお察しします。
桐川「この世知辛い世の中に、子どもたちを残して逝かねばならないなんて…
どれほど無念だったことでしょう…」
神様「親はなくとも子は育つ、と言うだろう?
子どもは子どもで、親がいない状況でも立派に育っていくし、更に言うなら子どもの魂もソレを承知で生まれて来ている。
だから、心配は不要なのだよ。」
桐川「理屈では解りますがね!
親としては『はいそうですか』って納得できませんって!
だって、どう考えても辛過ぎますもん!」
神様「辛過ぎるって…
あのなぁ、辛く感じてしまうのは、生きることや子どもたちへの執着があるからだぞ?」
桐川「そら、執着もしますがな!
生に縋りたかったり、残された子を案ずるのは、人として普通でしょ?
そして、むしろ人だから苦しむんでしょう?」
神様「だから、まだまだなんだよオマエは。
先が思いやられるねぇ。」
桐川「あーなんか、無性に腹立ってきた!
もう…神様なんて、大っ嫌い!」
ってな事がありました。
そう…この鑑定が今までの中で一番、印象的でしたね…
神様の軽さ?加減もムカつく程に印象的でしたし
でも同時に、占い師としての無力さも痛感した鑑定でもありました。
抗がん剤治療中で、心身ともに相当しんどかったでしょう…
そんな中、貴重な人生の時間を使って、わざわざ鑑定に来てくださったのに…
ただお話を聞くだけで精一杯で…
大したアドバイスもできませんでした
桐川「神様…
どうして、あのお客様は、早くに亡くならなければならなかったんですか?
世の中には百を超えてもお元気な方もいるというのに…」
神様「それが寿命というものだよ。」
桐川「寿命ですか…
では神様は寿命について、どのようにお考えなのですか?」
神様「寿命は自分で決めて生まれてくるのだ。
誰かが決めた訳でも、誰かと相談して決めた訳でもないのだよ
だから死ぬときは、その者にとって最善なときなのだ。
例え早く亡くなったとしても、それは不幸なことではない。
そして長生きが良い訳でもないしな。」
桐川「そっか…
ヒトって、本当に自分で寿命を決めて生まれてくるんですね。
死ぬ時が最善な時だと決まっているなら、例え早くに亡くなろうとも、ジタバタしたり悲観する必要はないのでしょうが…
だけど実際は、そんな風に達観できないですよ。」
神様「だからオマエはまだまだなんだよ!」
桐川「まだまだで悪かったですね!
だって、あのお客様は子どもたちを残して逝ってしまわれたんですよ!
そのお気持ちを想像するだけでも、胸が痛みます
だからこそ私は、本当に役立つアドバイスをしなければって必死に鑑定したんです。
なのに何であんな風だったんですか?」
さっきも少し書きましたが…
桐川、相当気合いを入れて鑑定したにも関わらず…
結局、大したアドバイスもできなかったんです。
さて、今回のお話は長くなりそうなので、この辺で
次回後編は2週間後に更新いたします