本日は【正しい】の後編です。
(前編はコチラ)
お客様の鑑定中だというのに、【正しい】の意味について、やたらこだわる神様→
「では、もう一度聞く。
【正しい】の意味は?」
仕方ないので、桐川、鑑定しながら心の中で応じます…
“とある辞書によると、正しいとは…
(前回冒頭部の引用です)
桐川「↑こんな感じで良いですか?」
神様「よかねぇよ
それじゃ、オマエもクライアントと変わらないだろーが!」
桐川「ハイハイわかりましたよー
では、真面目に返答します。
以前、息子から聞きました。
【正しい】の本当の意味について、ゼミの先生が教えてくださったと。
【正しい】とは、仏教の『八正道』(はっしょうどう)によると『総体的に推し測って見る』ことなのだそうです。」
神様「そう。
【正しい】とは、一般的な誤りがない状態というより、真偽を見極めた状態を言うのだ。
平たく言うと『世間の正誤にとらわれず、自分で真実か否かを考えた状態』という意味なのだ。
なので、この客は【正しい】の意味を履き違えてしまっている。
オマエはソレを上手く伝えてみろ。」
桐川「やはり…
まずはソコからですよねー
お客様は正しいを正しいと思い込んで、ご主人が間違ってると判断していますが…
鑑定で観るとこのご主人、働き者で家族思いの良い人ですもんね!」
てことで、桐川、まずはお客様に質問してみることにしました。
桐川「そうですか…
それで離婚を考えておられると。
それは貴方にとって【正しい】のですか?」
お客様「離婚は正しくないので、出来ればしたくありません。
そのためには、主人が変わらないといけませんよね?
でも主人がこのままなら、離婚します。
そして、子どものためにも再婚しようと思っています。
今度は正しい相手を選びたいのですが、どうでしょうか?」
桐川「再婚は出来ませんよ。
というか、今のご主人が【正しい】相手ですし。」
お客様「いや、間違いだらけですよ!
私が正しいことを言っても聞いてくれないんですから。」
桐川「あの…良いですか?
よーく聞いてくださいね。
間違ってるのは…貴方です。」
お客様「え?私??」
桐川「はい。
ご主人を間違いだらけと言う貴方が、間違っていますよ。」
お客様「よくわかりません。
私は間違ってないと思いますが…」
そこで桐川、先程の神様が仰った【正しい】の本当の意味を、お客様にお伝えしました。
桐川「ご自身の『正しい』と思っていることは、本当の意味で【正しい】のか、今一度よく考えてみてください。
世間で言う『正しい』ことが、夫婦にとって本当に【正しい】のどうかを、しっかり見極めて判断しないといけませんよ。」
それを聞いたお客様…
とても複雑そうな表情をしながら、お帰りになられたのですが…
その数年後、紆余曲折を経て…
無事、家庭内別居を解消して再構築されました
いやー、夫婦関係が修復されたと報告を受けた時は、ほんっとに嬉しかったです
神様「占い師冥利に尽きるよな!
良かったなぁ、オマエ。」
桐川「そんなん言われたら、泣けて来ますっ
何度もアドバイスした甲斐がありました〜!」
そう、ココに書いたのは、ほんの一部分。
そりゃもう、何度も何度も同じアドバイスをし続けまして…
やっと、再構築を果たされたのでした
神様「でも、まだまだこれからだぞ。
この者、だいぶ柔軟な考え方が出来るようになったが、今からが勝負だからな!」
桐川「そうですよね
私、正しく導けるように頑張りますっ」
神様「正しく、だと?
では具体的にどうするというんだね?」
桐川「えっと…正しいを正しく把握できるように導きます!」
神様「では正しいを正しく把握できるように、正しく導くには、具体的にどうするというんだね?」
桐川「…」
多分、ヒトって考えるのが面倒だから『正しい』であろう状態に依存するんでしょうね。
みんなが正しいって言うからきっと正しいんだ、みたいな。
ですがそんな考えは、スパルタ神様には通用しないようですので
我々は自分の頭でしっかり考えて…
【正しい】を模索しないといけませんよね