病室から愛を込めてボイトレのお話ーその7 | 桐ヶ谷仁 の Wonderful Voice

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キリガヤ・メソッド 主宰 ボイストレーナー 桐ヶ谷仁のオフィシャルブログです。

今朝は膝下が少し冷えてる感じ、伸び上がりのふくらはぎ運動とスクワットを実行。

たった10回のスクワットで冷えは解消。

おそらくステロイドは熱も痛みも抑えるけど、同時に他の色々な機能も抑えてしまうものなんだろうな、なんて思ってます。

でも、うまく付き合えさえすれば、色々な意味で僕には魅力的な薬です。

 

それではボイトレTips 続けます。

 

上を向いて声帯のテンションを上げるのではなく、お辞儀をするように上体を前傾させて、声帯の振動幅を変化させることで音程をコントロールする感じは実感できましたか?

対面でレッスンすれば一発で分かるんだけどなー。

今、療養中なもので、すいませーん。

 

さて、いきなり閑話休題みたいな話になりますが、ライブで歌う時、音程の不安定な人はバックの演奏をどうするかによって、とっても聞こえ方が変わってきます。

 

ボーカルのピッチのズレはプロには分かるけど一般のオーディエンスには気にならないということが良くあります。

それでもピッチの良い歌を聴くと「うまいなー」と言うので、まあ、要するにその歌の心地よさの差がピッチの良し悪しに関わっているという認識がないだけで、やっぱりピッチのズレはオーディエンスも感じているんだと思います。

 

で、ズレというくらいですから何かの基準になるものとズレているわけで、その基準になるものはボーカルのバックミュージック、つまりバンド演奏やカラオケの楽器の音程ってことになる訳です。

 

僕はプロからアマチュアミュージシャンまで指導していますが、やはりアマチュアはピッチが良くない人が多いので、ライブでボーカルがより良く聞こえるように、こんなアドバイスをします。

 

「バックバンドにキーボードは入れない」特にテンション系のコードを入れるようなキーボードはご法度です。

そこにピッチの悪い歌が乗ればもうサウンドはグショグショです。

 

まあ、音楽の種類にもよりますが、ピッチ矯正途上のシンガーはアコギ一本でやったほうが良く聞こえます。

どうしてもサウンド的にバックメンバーを増やしたかったら、ベースとドラムを足しましょう。

叩きもの系はOK、和音系はNGです。てな感じにアドバイスします。

 

例えばCのトライアドコードなら本来のメロディGがAまでズレてもオーディエンスが初めて聴く曲なら、メロディとコードの関係がCのコードに6thのメロディが乗って「おー、なんかビートルズみたいなかっこいい曲だ!」と、これは言い過ぎですが(笑)

さらにパワーコードならルートと5thだからメロディは自由自在!

まあ、良い曲になるかどうかは別として。

 

今日はめちゃくちゃな展開になってしまいましたが、日曜日なので勘弁していただいて、でも「ピッチ矯正途上のシンガーはアコギ一本で!」は、なかなかのTipsですよ。

 

プロのミュージシャンは今日のブログを見て笑ってるだろうな。。。

 

それではこの続きはまた明日書きます。

ブログも入院生活もまだ続きます(^-^)

 

湘南 江ノ島 僕の大好きなライブホール「虎丸座」