病室から愛を込めてボイトレのお話ーその5 | 桐ヶ谷仁 の Wonderful Voice

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キリガヤ・メソッド 主宰 ボイストレーナー 桐ヶ谷仁のオフィシャルブログです。

今日からプレドニンが40mgに減量になりました。声のかすれ、耳管開放などの症状もどんどん軽減されて来ました。元気です!

 

さてボイトレTips 続けます。

 

より良い歌声を得るためには、的確に声帯をコントロールして声帯を効率よく振動させることが必要不可欠であることは、今日までのTipsでご理解いただけたと思います。

 

キリガヤ・メソッドに即効性があるのは、この歌声の元になる声帯の振動音をコントロールするテクニックを身につけることが出来るからなのです。

 

例えば、「お腹から声を出す」とか「眉を上げる」とか「口を縦に開ける」とか「声を頭の後ろから回りこむように前に出すと」か、まだまだ色々あるようですが、どのように響かせるか、どのように共鳴させるのか、というテクニックを習っても、その前に声の元が鳴っていないとしたらどうでしょう。

結果が出なくて当たり前です。

 

今までボイトレに行って何も変わらなかった人、ひどい場合はボーカルレッスンでポリープを作っちゃった人を多数見て来ました。

でもそれは、あなたの習得能力が無かった訳ではないのです。

 

的確な声帯のコントロールを修得すれば必ず結果が出ます。

ずーっと歌い続ける声を手に入れることが出来ます。

歳をとればそれなりに味のある声になっていきます。

加齢さえも楽しんで生きていけます(^-^)

 

声を出すということは、それだけで自分というエネルギーの存在を外部に伝えることになります。

自分と似た波動を持った人が自分の存在に気づいてくれます。

世界が広がります。

もっともっと声を大切に有効に使いましょう。

 

ただ、声が出るようになったからと言って、それだけで歌が上手くなるということは残念ながらございません。

 

例えば、声が出るようになると音程の悪さが目立つようになります。

下手な人は下手さが目立ちます、でもそこからです。

 

ピッチ(音程)は自分でズレていることがわかり始めたら、そこからピッチを良くすることが出来るようになります。

 

効果的なピッチ上達方法はやはりピッチのわかる人とやり取りをすることです。

 

かつて私はデビューした時にアルファレコードの名プロデューサー、トニー有賀氏にピッチを鍛えられました。

自分では良いと思うのに「仁、低い低い!」とスタジオの二重ガラス窓の向こうから言われながら歌ったものです。

自分なりに少し高めに歌ったりしながら、録音した歌を比べて聴くと確かにさっきの歌はちょっと低いってわかってくるんです。

 

ちなみに今の私のボーカルレッスンも同じように録音して本人が理解するように進めています。

 

ピッチの話はまだまだ深いので、つづきはまた明日書きます。

 

あー、軽井沢へ行きたい