病室から愛を込めてボイトレのお話ーその1 | 桐ヶ谷仁 の Wonderful Voice

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キリガヤ・メソッド 主宰 ボイストレーナー 桐ヶ谷仁のオフィシャルブログです。

ネットに書き込まれているボイストレーニングや発声法は、ほとんどがベルカント唱法などの共鳴法をベースに組み立てられたものです。

そのためにまず呼吸法からして、とても難解なものが多く、その次にどのように声を共鳴させて大きく響かせるか、というさらに難解な発声法が展開されています。

 

私が指導するPOPミュージックのボーカルでは基本的に共鳴させた声で歌うことはありません。

共鳴させた声というは簡単に言えばオペラ歌唱の声です。

この声は声量を稼げます、PAは不要です。

でも言葉のニュアンスが変わってしまいます。

もちろん、それを良しとするかどうかは個々の好みの話ですが (^-^)

 

余談ですが、ストリートでPAなしで歌ってる若者がいますが、ベルカントの技術もないまま、ただただ大きな声でガナっていると100%声帯ポリープの餌食になります。

 

さて、ここからが本題です。

キリガヤ・メソッドは共鳴法をベースにしていないのなら、何をベースにボイストレーニングをやっているの?と、このメソッドを体験していない人は思うでしょう。

ベースになっているメソッドがあるんですよ。

それは2000年にLAで出会ったセス・リグスの「声帯のコントロール」という全く新しい概念のメソッドです。

セスはスティービーワンダーやマイケルジャクソンを指導しているトレーナーで、あちらではボイスドクターという感じでとても地位が高いようです。

私は幸いにも直系も直系の彼の奥さんのフローレンス・リグスに指導を受けて、初めて知った「声帯のコントロール」というテクニックに衝撃を受けました。

と同時に、どうしてこんなにシンプルで合理的なスキルが日本で活用されていないんだろう?と思いました。

 

今、教授の回診がありまして医師が大人数で「白い巨塔」でした(^-^)

そんなこんなで、中断してたらシャワーの時間になっちゃったので、続きは明日書きます。