Vino(ビーノ)のオイル漏れとRブレーキディスク交換とピストン交換(その5) | 一石、月夜に(無駄)吠える。

Vino(ビーノ)のオイル漏れとRブレーキディスク交換とピストン交換(その5)

★ 新たな不具合、発進加速不良

さてさて、町内一周の試走に出かけますが、私のガレージは坂の上、
急な下り坂をブレーキをかけながら下ります。
だから、発進状態は、よく分かりませんが、でもしかし、何かパワーが出てないような感じがします。
坂を下って平坦路でアクセルを開けてみましょう。
20km/hくらいからの加速は良好ですが、一旦停車後の再スタートではもたつきがあります。
でも、ちゃんと走ってくれるし、従来のパワーとはまったく違うくらいスムースです。
ガレージに続く上り坂に差し掛かります。
あれっ?上りませんよ。
明らかにパワー不足です。
バイクから降りて、押しながらガレージに戻ります。

う~ん、分からん。
何が原因なのでしょう。
アイドリングも、中速以上の走行も、問題ない。
発進と、低速のパワーが出ていません。
心当たりは、キャブセッティング。
でも、44Φのわずかなボアアップですから大きなセッティング変更は必要無いと思います。
では、一服しながら心を落ち着けましょう。

ボアアップチューニングの基本はというと、チャンバーの調整。
つまり、排気系のチューンナップです。
10mmメガネレンチを持って、しゃがみこんで覗き込みます。
あれっ、ボルトが回りますよ。
ビーノの場合、一つのボルトにはレンチがはまって力強く締め込めるのですが、もう一方のボルトは、スタンドが邪魔してうまくレンチが嵌らないのです。
だから、メガネレンチで少しずつねじ込むのですが、きっと、均等に締めていなかったのでしょう。
スタンドやシリンダーヘッド、そしてプラグがベトベトだったのは、きっと、緩んでいたエキパイから漏れた2ストの排気が原因だったのでしょう。
一旦ボルトとを取り外し、スペアのガスケットと交換して、今度は均等に締めこみます。

よし、再び試走に出かけましょう。
今度はバッチリ、上り坂もグイグイ上ってゆきます。
少し足を伸ばして、50kmほどの本格試走に出かけましたが、パワーもトルクも拡大し、音も静かで普通の走行に問題ありません。
でも、少しだけ、キャブ調整が必要な気がしますので、日を改めて調整です。


★ 新たな不具合その2、オイル漏れが再発
 新しいオイルホースに取り替えて、クランプもしっかりしたものに換えて、これで万全、
かと思いきや、翌朝おきてガレージに行くと、
あれっ、コンクリートに小さな黒いものが付いていますよ。
オイル漏れが直っていなかったのですね。
後考えられる原因は、タンクのみ。
気を取り直して、今度は、キチンと点検します。
タンクからオイルを抜いて、温かいお部屋に持って行きます。
パーツクリーナで綺麗に洗って、乾燥させましょう。
老眼鏡を度の強いものに替えて、凝視します。

ビーノのオイルタンクの亀裂

よ~く見ると、画像のちょうどつなぎ目のところに黒いスジが残っていて、かすかな亀裂が認められました。
前回のメンテのホースを抜き取るときに、まっすぐ抜かずにこじりながら引き抜いたために、亀裂が入ったのでしょう。
私の人為的なミスです。
でもこれくらいの亀裂なら補修で何とかなりそうです。
新品タンクは高いし、そんなに力が入る箇所でもないので、シーリングができたらOKです。

ビーノオイルタンク補修

ランエボのとき使ったボンドを使います。
耐油性のある2液混合の弾性タイプを塗りこみます。
2本の爪楊枝で丁寧に塗りこみます。
硬化まで40分、テレビでも見ながら焦りを抑えましょう。

ガレージに戻って、組み立てます。
さっき抜き取ったオイルを再び入れます。
大丈夫です、漏れていません。
でもしかし、明日の朝が楽しみです。


★ 最終キャブセッティング

今回のメンテナンスの最終段階です。
天気もいいので、少しだけ早起きして20分ほどの試走に出かけます。
そうそう、ガレージは綺麗なものでした、オイル漏れはありません。

発進加速で少しもたつきます。
正確に観察すると、寒い日のチョークが効いている段階では、発進も直後の加速もスムースですが、少し走って温まり始めると低速加速でもたつく感じです。
(20km/h以上のメインジェットの高速域では、ブワーと元気に加速します。)
その後の、完全に温まった段階では、ほとんど気にならないのですが、やはり、低速域の調整が必要のようです。
ということは、ガスが薄いのかな。

キャブ調整は、エアスクリュー、プライマリージェット、メインジェットでトータル的なセッティングが必要ですが、とりあえず、ドライバーだけでできるエアスクリューを調整しましょう。
ビーノは、シートの前のカウルをはずすと、キャブが見えます。
スロットルスクリューを締めて、アイドリングを上げます。
その右側の下のほうににあるエアースクリュー、
細めのプラスドライバーと懐中電灯で調整。
締め込むとガスが濃くなり、緩めると薄くなります。
ガスが薄いと思ったので半回転ほど締めこむと、
予想に反してアイドリングが下がり不安定になりました。
では、反対に緩めてみましょう。
エアスクリューはデリケートなので、最初の位置を確認しながら慎重に行います。
最初の位置に戻した後、今度は緩めてみると、アイドリングが若干上がった後に安定し始めます。
時々レーシングをしながら、気持ちと感と、そしてマシンが奏でる音に神経を集中して、ここでよしと決断しました。結果としては、3/4ほど緩めた位置にしました。
高めのアイドリングをスロットルスクリューで戻し、完了です。

再度試走に出かけます。
発進は・・・、おっ、グッと前に出ます。
セッティングは良いようです。
いつもの試走コース、のぼりの緩いS字コーナーを攻めてみます。
今までになかったアンダーが出ますよ。
パワーが上がった分、フロントを押し出す力が増えたのですね。
次に100mほどの上りのストレートで加速してみます。
スムースに加速するのですが、低速から中速でのつながりにかすかなもたつき。
高速域では、もう少しの潜在パワー、マシンの余裕みたいな感覚があります。
ジェットを上げるとよいのでしょうが、プライマリーは扱いたくないし、メインジェットも燃費を考えるとあまり大きくしたくない。
それとジェット類の交換は、キャブをばらさないといけない、
めんどくさい、これが一番の要因です。
これ以上のセッティングは、何回もキャブをばらしながらジェットの番手を変えないといけないし、プラグの焼け具合を見ても焼きつきの心配は無いようですから、暖かくなって暇を作って、次回に持ち越しましょう。
今回は、ドライバーだけでの調整です。
それでも、従来とはまったく別物、高速方向に振ったウエイトローラーもあって、中速から高速の伸びが抜群になりました。
それに、なぜか走行感覚も、路面をしっくり噛むような安定感がでました。

マシンをいじるたびに、いつも感じるのですが、部品などやセッティングによる物理的な変更だけじゃなく、そのままの状態でもマシンがどんどん学習して調子よくなってくる、そんな感覚があります。
確かに、コンピュータ制御の四輪では、プログラミングに学習機能があるのですが、バカチョンの原付バイクでもそれを感じるのが、不思議でなりません。
だから面白い、僕の最高の友達です。



***<追記>****************************************
最終結論は、こちらも読んでね。
http://ameblo.jp/kirey/entry-12073906991.html


 

 

 

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