白ゆき姫殺人事件 感想 | いつも綺麗でいたいから…

いつも綺麗でいたいから…

結婚歴30年以上、年数だけはベテラン主婦の今まで何やってきたの?ってダメっぷりが見え隠れするブログです。お部屋磨き、自分磨きの戦いは死ぬまでつづく…

湊かなえ、さすがだね。
同じ人の同じ言動でも、見る人聞く人によって、様々だし、人に話すときはつい、面白おかしく話を盛ってしまう。それで、犯人をでっちあげてしまう。あの人が犯人なんて意外だけど、よく考えたらそういう節もあった、って後出しジャンケンみたいに言う人は多いよね。話に乗っかるって言うか。
SNSや週刊誌、新聞などが巻末に参考資料として載ってるのもなかなか手の込んだ書き方でお見事。でもこれ、宮部みゆきでみたような…違ったかな。 


ここからネタバレなので結末知りたくない人は読まないでね。
 
 
 
 
 

白紙で読んでたつもりが、途中から既視感あり。それもそのはず先に映画を観ちゃってたらしく、うっすらと記憶あり。何でちゃんと覚えてないのかはわからないけど…あくまでうっすら。(ダイジェストで観たのかな?わからん)
城野さんには同情するけれど、チケットを抜き取るとか、車を置きっぱなしで電車乗るとか、そりゃないよね。好きなアーティストが事故にあって、その原因が自分かもと思って逃げるとか人格疑います。この人も結局周りの人と同じ、ご都合主義ってことなのね。なんか今回いい人が一人もいない…
ああ、まあ、湊さんの作品はこんな感じだったね。
人はみんなそんなもんかもしれないね。いい人っぽくても違う側面から観たらあれ?ってところあったり。
そういうのあぶり出すのがうまいわ。この人。前半はとても面白かった。最後はちょっとあっけなかった。狩野さんの自作自演。隠しおおせると思ったのか?そこはなんかおかしい。でも、それぞれの履歴書作りから始めるという湊さんらしい、見事な作品でした。