臨書課題に取り組んでいます。
書道を始めたばかりのころ、先生に「とにかく『九成宮』を臨書しなさい」と言われていました。
わけが分からないまま、筆で半紙に臨書し続けていました。
どんなに書いてもダメでしたが、いくらダメと言われても、添削をしてもらうことを粘り強く続けていました。
ダメと言われ続けても、添削をしてもらえる限り続けていたら、あるときふっと……
特徴がつかめるようになってきたかな、という瞬間が訪れました。
すると、同じようなタイミングで、先生にも「これを全部書いて綴じて残しておきなさい」と言われ、嬉しい気持ちでいっぱいになったのを覚えています。
先日、書道用品の整理をしていたとき、古典の臨書作品を添削してもらったものを改めて見返してみました。
当時は、添削されたもののすべてを理解することができず、100言われて5残る(5理解できる)くらいのものだったと思いますが、今、先生の添削を見返すと、的確で見入ってしまいました。
私自身、習うことに粘り強くあったかなと思いますが、先生も粘り強く教えてくださっていたことが伝わってきて、ジンときました。
書道は、一直線に成長していくものでもないので、上に行くためには「粘り強く」あることも大事だと思っています。
そして、それは指導者にも言えるのではないかと思っています。