本日は、この本を元に、「幸」という漢字にせまりたいと思います。
「幸」の字の上から三番目と四番目の横画(つまり、六画目と七画目)について、どちらを長く書くかという問題について、この本で取り上げられています。
どちらの方を長く書くか、迷ったことはないでしょうか?
これまで何度か生徒さんからご質問がありました。
私も、迷っていました。
上の本を読むまでは。
現在、小学校では、六画目よりも七画目の方を短く書く形で教えられています。
右下の字です。
六画目よりも七画目を短く書いています。
※本の内容、画像の掲載は許可をいただいています。
六画目だとか七画目だとか文にすると分かりにくいので、矢印で示すと…
矢印太すぎて余計わかりにくいわ…すみません。
これが小学校で教える字形です。
ただし…
歴史的に考えても(古典の字)、字形バランスから考えても、教育の効率化(中学書写の教科書では六画目より七画目を長く書いているらしく、混乱する)を考えても、六画目よりも七画目を長く書くべきだ、というのが著者の主張で、それらの根拠などが本に掲載されています。
「報」という字の左側は、小学校の教科書でも六画目よりも七画目の方を長く書かれているので、
「幸」の字では、上を長く…
「報」の字の左側では、下を長く…
書くという不一致も起こっていると。
ならば、小学校の「幸」だけ、下を長くに改正すればいいと。
納得(せざるを得ない)。
ということで、まとめ。
中学生以上の方で、今から形を覚えるのであれば、★よりも●を少し長めに書くといいですね。