回想 | ゆるりのブログ

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私個人の思うこと、感じることなどを徒然に綴っています。

私の言葉がキツく当たる方はご遠慮下さい。

私は昔から植物の世話をするのが苦手だった。

というか、植物自体に関心がなかったので気を向けられない。買ってもすぐ枯らす。


社会人になってすぐに勤めた地元の会社の社長はワンマンタイプだった。

ある日、会社に置かれていた観葉植物が、暖房器具の吹き出し口から出る風に直接当たっていた。

それを見た社長が、「おい、こんな所に観葉植物を置いておくな。枯れるだろうが」と、怒り口調でその場にいた私たち女子社員に言ってきた。

そして続けて言った。こんな植物の身にもなれないような人間はダメな人間だと。

ワンマンで気難しいタイプの社長。その会社の役職者はイエスマンのような人ばかりだった。

私はというと、まだ20代そこそこ。社会人になりたての血気盛んな私は、その社長の言葉に腹が立った。なんで、それくらいのことで、私らの人間性まで否定されなきゃいけないんだ?!と。


今から思うとごもっとも。

植物の身にもなれる、心優しい思いやりある人間になりなさいよ。との言葉だった。

その社長が、普段周りの人間を思いやっているような人柄の人だったら、まだ素直に聞けたかも知れない。


「お前が言うな。私らは植物以下かよ!」

その時の私はそんな気持ちだった。