久遠の愛 13 | KIRAKIRA☆

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こちらはスキップビートの二次小説ブログです。CPは主に蓮×キョ-コです。完全な個人の妄想の産物ですので、原作・出版者等は全く関係ありません。また、文章の無断転載は固くお断り致します。

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必ず読む前に注意☆ に目を通してください!




「おい!京子!!」




彼女の言葉に思わず抱きしめてしまいそうになった。

遮ったのは、以前聞いた事のある声。



「尚ちゃん・・・」



家人が呼びに行ったのか、焦った顔で向かってきたのは京子の夫の尚だった。


慌てて京子が蓮から離れて立ち上がる。

無くなったぬくもりを残念に思いながら、蓮も立ち上がり




目を向ければ、尚が京子を抱きしめていた。



その光景に息をのんだ。

無意識に拳を強く握っていた。




自分が望んで許されなかった行為を、簡単に、当然の様にする権利をこの男は持っているのだ。




「焦ったぜ・・・何やってんだよ。怪我はないか?」

「うん・・・先生が・・・助けてくれたから」



京子の言葉に、尚はやっと蓮の存在に気づいた様だった。



「あ?・・・・・ああ、アンタか・・・礼を言う」

「・・・・・・いえ・・・・」




黒くて



底が冷える様に



何かが





「し、尚ちゃん・・・これから神戸に出張でしょ?ゴメンネ引き止めて」

「ん?ああ・・・夜会の前には戻る。準備頼むな。」


正直、蓮は尚があまり京子を大事にしていないと思っていた。

以前京子が最初に「夫以外の男性を知らないから」と言ってとんでもない提案を口にした時に、勝手に尚を「外に女を囲って妻をないがしろにしている貴族にありがちな夫」を想像していたのだ。


そのことが自分に少なからず余裕をもたせていたのだと、気づいてしまった。


先日は会話に入ってこなかったから気づかなかったが、今目の前の様子でわかる。



尚は、十分京子を大事にしていた





「ああ、そうだ・・先生も是非来てくださいよ。夫婦同伴で。こいつがピアノの演奏をするんで」



「え・・・・・」

「尚ちゃん?」


突然話を振られた蓮と、突然の提案をする夫に京子も驚いた。



「いつも妻にご指導頂いている成果を先生にも見てもらいたいですから」



にっこりと微笑まれているのに、その目が全く笑っていない事に気づいていた。

自分と京子の関係を知っているのでは無いだろうが、どうやら歓迎もされていない様だというのは判った。

ピアノの講師として値踏みをされているのだと



「ええ・・・・そうですね・・・・」



尚の隣の京子が気遣わしげに自分を見ている

京子とその肩を抱いている尚の間に入っていけない様な特別な空気。

それはきっと「夫婦」としての空気。



その時


何かが




音をたてて切れた。









尚が去って、二人離れに入った途端



「・・・・・ッ!!!センセ・・・・っ!」



蓮は京子を深く口づけた。


激しく奪うその突然の動きに、京子は戸惑う。


ガタガタッ!と何か家具に当たった音がするが、それを確認することもなく気がつけばピアノを背に落いつめられていた。


荒々しく舌を絡め取られて、深く何度も角度をかえて口付けられて唇を吸われる。

後頭部をしっかりと抑えられてされるがまま、息も出来ないぐらいの激しさに、めまいがした。


もどかしい様に自分の中に侵入してくる手に、息と熱が上がっていって



今まで無いぐらいに性急な蓮の動きに、ただ困惑した。




「は・・・・ッせんせ・・・蓮・・・ッ!」



何も答える事ないまま、蓮は首筋に唇をあてていく。

立ったままの状態で、着物の裾から遠慮なく侵入してくる手に思わず身構えた。



「蓮・・・・や・・・こん・・な・・ひゃあっ」



まだ濡れていない状態で指を増やされて痛みに思わず顔をしかめる。

いつもとは違う乱暴な扱いに徐々に怖くなっていく。

さらに蓮の唇が胸元に降りて、強く吸われた事に焦った。



「や・・・やめ・・・痕つけない・・ひ・・やぁッ・・・ああ・・・・」



当然だが、今までどんなに抱かれても痕をつけられた事なんてない。

京子の懇願に、蓮はクスリと笑った

それは今まで見たことのない微笑みで京子は目を見開いた





「京子、あまり声を出すと・・・まだその辺りにいるご主人に聞こえちゃうよ?」





絶句する立ったままの京子の足を持ち上げて

まだ準備の出来ていないそこに無理やり貫いた。



痛みに悲鳴をあげるが



慣らされた身体は徐々に甘い痛みへと変化していく


京子が啼 く度に蓮は「そんなに声をあげていいの?」と囁く度に、一層締め付けられて。

心とは裏腹に敏感に反応してしまうのは背徳感からか。





今までにないぐらい、蓮は激しく京子を抱いた



めちゃくちゃにしてやりたくて



いっそ壊してしまいたくて




乱暴に


無理やり



自分の激情のまま求めた


あの外での邂逅から押さえつけていた感情の蓋が外れてしまって


二人の間に出来ていた暗黙の了解が壊れてしまった。


二人がお互いの相手に抱いた感情を認めてしまったら、もう一緒にはいられない



いや、そうでなくても



この想いを見て見ぬフリをするには、この想いは大きく・・・激しくなりすぎた。

気づいた時には手遅れの怪物だ。


そう、もう手遅れ


もう限界




京子は・・・・ずっと・・泣いていた。




そして、激しさに気絶した京子が目を覚ました時蓮はいなかった。





怖くて



あの旋律を形にして、君に聴かせる勇気が無かったんだ。





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