昨日、祖母が亡くなりました。
101歳6ヶ月の大往生でした。
さすがに歳が歳でしたので、膝が痛いだとか皮膚がかさつくだとか、そいういう事はしょっちゅう言っていましたが、それでも、特にどこがが悪くて入院するだとか、寝たきりになってしまうだとか、そういうこととは無縁の、体も気持ちも健康な祖母でした。
ほんの10年ほど前までは自転車にも乗っていましたし、楽しみといえば買い物とゲートボールでした。
近年さすがに出歩く事は出来なくなっていましたが、それでもミシンをしてみたり曾孫と遊んでみたりと、常になにかしらの楽しみを見つけて過ごしていました。
「なにもせずぼーっとしたい」
という事を私はよく考えるのですが、祖母はその正反対の人だったと思います。
祖母は時間を大切に使う人だなと感じたことがありました。
もう10年以上も前の話ですが、夏に、祖母に縫い物を頼みに行った時(自分で縫え!)、祖母は焼きナスを作っていました。焼けたそれを割いて醤油をかけて冷蔵庫で冷やし(その食べ方が祖母のこだわり)、冷えるまでの間に私が頼んだミシンをし、それからあれをしてこれをして…と、3つも4つもの用事を、何かと並行してチャキチャキと片づけてしまいました。
あっという間の時間にひとつも無駄な時間がなく、その時間の使い方に心の底から感心したというか驚いたのを覚えています。
今はまだ、祖母が居なくなったことになんとなく実感が湧きません。
祖母の格好の遊び相手だったひかるの様子を見に、ヒョコっと現れそうな気がするのです。
でも、きっとこれから、私が祖母の事を思い出すときには決まって、あの時間を大切に使っていた姿を思い出すだろうなと思います。
それから、おいしい食べ物が大好きで、でも決して大量には食べず、体を動かし、退屈が嫌いで、あきらやひかるの事をとてもかわいがってくれた事を思い出すと思います。
祖母には、子供が7人、孫が10人、曾孫が15人います。
集まって騒ぐのが大好きな親戚なので、今夜から皆が集まって、賑やかに祖母を送る事になると思います。