次男ひかると、児童センターのクリスマス会に行って来ました。
そう。私がピアノを弾くことになっていた例のイベントです。
出番は会が始まって間もなくやってきました。えっ?もうですか?という感じで、気付いたらピアノのイスに座っていましたよ。
お母さん達の出し物「手話による『サンタが街にやってきた』」の伴奏です。
まぁ緊張はしないんですよ。ここのクリスマス会では何度となくピアノ伴奏してきたので(そんな私をでしゃばりと呼ぶことを許す)、場にも慣れているし曲のレベルも普通ですので。
とか書いたら、すんごいウマく弾けたみたいに聞こえますよね?
ん~……。
まぁ別にすごいミスはしていませんが、途中でヘンな音を1つ入れてしまいましたよ。
曲が止まったわけではないので誰にもバレなかったと思うのですが、自分では、その入れてしまったヘンな音によるハーモニーのヘンさ具合がたまらなくツボにはまってしまい、その後はただひたすらニヤニヤ~ニヤニヤ~としながら弾いてしまいました。
そして「手話を、会場のお母さん皆でやってみましょう」と練習のコーナーがあった後、最後にもう一度全員で通すことになり、また私の出番です。でももうダメ。さっきのヘンさ具合が甦ってきてしまい、結局またどこかでヘンな音を1つ鳴らしてしまいましたよ。その後はまたニヤニヤ~ニヤニヤ~としながら弾きました。
もうね、アカンね。
なぜかそんな大事な時にも笑いの神が降りて来てしまうからアカンね。
というか、思うに、自分ではさして緊張していたつもりはないのに、これって、もしかして緊張してたのではなかろうか。
私もまだまだ小物だなぁと気付いたり。
私は15年(16年?)ほどピアノを習っていました。
そのピアノ人生の集大成、最後の年に出演したピアノの発表会で、
伝説を作りました。(←自分の中でだけ伝説)
どんなことをしでかしてしまったのかということについては、またいつの日にか長々と語りたいと思っているのですが、今日は割愛しまして、そのピアノの発表会で並大抵ではないスリルを味わい、それをかいくぐり最後まで弾ききったことによって、ピアノに対する姿勢というか考え方というか、そういうものが変わりました。開眼しました。(意味不明)
ま、開眼したのを最後にピアノをやめてしまったのですが!!
でもまぁあれから十ウン年が過ぎてもピアノは大好きで、今でもポロンポロンと弾いています。
そして、ピアノの腕はあの頃に比べれば見るも無残な有り様ですが、あの時培ったスピリットだけは今も私の中で生き続けているのです…。
どうでもいい話でした。
さて、話をクリスマス会に戻します。
私のニヤニヤピアノコーナーの後はお約束のプレゼント交換です。10組くらいの親子で輪になり、曲にあわせて、持ち寄ったプレゼントを回して回して。
ひかるの手元に届いたステキそうな包みを渡して、「これひかるくんのやから、開けてみ?」と促すも、ひかるは「これいやん(いらない)」と拒否の姿勢。しかもベソまでかいて怒っています。
何が気に入らないのかと問いただすと、
「にぎやかドライブちやうから、いやん(いらない)」と言います。
なるほどな。
彼はサンタクロースに「トミカのにぎやかドライブ」という商品をお願いしていまして、今日、「プレゼント交換」と聞いて、「プレゼント=にぎやかドライブ」と思ってしまったようです。
だから手元に回ってきたプレゼントの袋が明らかに「にぎやかドライブ」が入らなさそうなサイズだったため、お願いと違う物が届いた、と怒ったようです。
なるほどな。
にぎやかドライブは24日にきっともらえるから安心してこの包みを開けろ、と言うと、しぶしぶ開けていました。
中には色々なものが入っていて、その中で、小さな犬のヌイグルミ(マクドナルドの過去のハッピーセット「THE DOG」)の2匹をとても気に入り、もうご機嫌。その日着ていたオーバーオールの胸ポケットに2匹を入れてニヤニヤ~ニヤニヤ~としていました。
そしていよいよサンタさんの登場です。
「サンタさ~ん!」という子供達の呼び声に応えて入って来たのは…
わあっ!!!
来すぎ来すぎ!!!
いっぱい来すぎ!!!
サンタモリモリですやん!!!
そんなモリモリなサンタを見つめるひかるくん。
唖然…。 (胸ポケットには犬が2匹)
司会の先生が「サンタさんに名前を聞いてみましょう」と言っています。
えっ?
サンタさんって、「サンタさん」って名前じゃないんですかっ?!
という私の心の中の動揺など誰も気付かず、会は淡々と進みます。
先 生 「一番右のサンタさんに聞いてみましょう」
右サンタ 「 (ごにょごにょ・・・と先生に耳打ち)」
先 生 「わかりました。
みんな~!
一番右のサンタさんの名前は
譲二さんだそうです~!」
じょ、譲二さんですかっ?!!
私の心の中の動揺など誰も気付かず、会は淡々と進みます。
先 生 「右からニ番目のサンタさんに聞いてみましょう」
右2サンタ 「 (ごにょごにょ・・・と先生に耳打ち)」
先 生 「わかりました。
みんな~!
右からニ番目のサンタさんのお名前は、
ロバートさんだそうです~!」
あっ……!
ジョージね。
さっきの人は、
譲二ではなくジョージ!!
おぉ!ジョージ!!
そうかそうか!キミはジョージか!!(馴れ馴れしい)
と、そんなこんなを全て自分の心の中で済ませました。
最後にサンタさんからプレゼントをもらいました。
ロバートです。
多分この人はロバートです。
児童センターの隣の老人福祉センターのおじいちゃんではありません。