雨ちゃん主催の「学び合い」模擬体験授業(公立小学校現役先生による)に出席してきました。

雨ちゃんは、ADHDの特性を持つ元小学校教員さん。

うっかりミス連発





特性を隠しながら教員をしていたときは、つらい日々だったそうです。

毎日泣いて帰っていたし、「死にたい」と思っていたそうです。


その後、出産し、自閉症児の子育てを体験し、さまざまな葛藤を経て、再び教員に復帰。

そのとき、雨ちゃんは特性を公表し理解していただきながら働く道を選んだ。

自己開示をした勇気は本当に素晴らしいと思います。

生徒たちや、同僚からも理解してもらいながら働いた1年間は、とても充実した日々だったそうです。


そんな雨ちゃんが、出会ったのが学び合い。

学び合いの本を読み、これだ!と思った雨ちゃんは、神奈川から新潟まで著者:西川先生に会いにいくという行動をとります。

学び合いは、アクティブラーニングともいうらしいです。


指導要領も、その方向に変わっている?そうですが、なかなか、従来の一斉授業スタイルの威力は強く、取り組んでいらっしゃる先生はまだ少ないようです。

学び合いは、

「一人も見捨てない」

というコンセプトで授業が進められ、先生が教えるのではなく、子供たちが助け合いながら、自分たちで学習していくというスタイル。

「子どもの力を信じる」というスタンス。

私も体験しましたが、素晴らしい授業でした。

受け身の授業ではなく、学ぶ姿勢、意欲が身につくという感じでしょうか。

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海外では、当たり前のように、そのようなスタイルが導入されている国がたくさんあります。

特別支援の子供たちの立ち歩きも目立たない、皆にやさしい授業のようです。



ただ、親子で元場面かんもくだった私は、
(*場面緘黙=家では普通に話せるのに、不安や緊張から特定の場所・学校や園などで声が出なくなる状態が1か月以上続く不安障害の一種)

一斉授業の方が、かんもく、吃音の子たちにとっては楽だよな・・・

と正直思いました。


「一人も見捨てない」というコンセプトが、逆に、かんもく、吃音の子供たちにとっては、プレッシャーになることはないのだろうか・・

息抜きができなくなってしまうのでは・・・


ただ、メリットもありそうです。

少人数での発言なので、この子には話ができるという子や、筆談などでなんとか乗り切れるかもしれません。

リラックスした雰囲気もつくりやすく、小声で声を出すきっかけにつながるかもしれません。

公立の小学校でも取り組んでいらっしゃる先生方もだんだん少しづつですが増えつつあるようです。

昨日の模擬授業には、40名?くらいの大人(教員含む)が参加しました。





さて、実施の授業はですね・・

なんと、どんぴしゃで、私の超苦手な単元でした・・





速さ・・・

私は、小学校のとき、よくわからなくて、その単元、わからないまま大人になりました。

こんなのわからなくったって、大人になれるし!

と思っていました。

はい、大人になれました。

とくに、何も問題は起きませんでした。

ただ、、まさか、まさか・・


ここで、まさか、自分のアホさを自己開示することになるとは・・・

ああ、恥ずかしい・・・・

速さの問題がわからなくても、小学校の教員免許は取得しているという・・・
もちろん、教員になれませんし、向かないと思いました。

学びあいで出題された問題は、こんな問題です。


A,B2つのプリンターがあります。

縦が89mm 、横が127mmのカラー写真を、

Aのプリンターは1時間で90枚、

Bのプリンターは12分で20枚印刷することができます。

早く印刷できるのは、どちらのプリンターですか。


・・・・・

私は、速さに苦手意識があったので、もう、89と127の数字を見て、

無理。と思考停止状態ですよ。

その数字は、ダミーで関係ないということすらわからず、頭真っ白。

できない・・・

どうしよう・・・

超恥ずかしいけど、教えてもらうしかない・・・


でも、学びあいは、ヘルプミーをしていいのです。

配られた用紙に

△ヘルプミー!

〇一人で解ける

◎説明もできるよ!理解しているよ

という文字がありました。


安心しました。

恥をさらけ出して教えてもらおう。

(私の中で大人でわからない=超恥ずかしいがありました。でも、子どものうちから、わからないことを堂々と質問できる雰囲気が体験できるのはとてもいいことだと思いました)

みなさんが問題を解き終わったところを見計らって、

手を上げて小さな声で「ヘルプミー!」

逐一やさしく教えていただきました。

この数字の5の単位はなんですか?などなど。

え?そんなのもわからないの?

と思われるかもしれないことも覚悟して。

できないものは、できない。開き直るしかありません。


このように、人にわからないことを聞くことができる能力ってとても大切だと思う。

わかるお友達は、逆に、わからない子にどうやったらわかりやすく教えられるかを考えることになる。

これ、将来的に社会に出たらめちゃくちゃ役立つコミュニケーション能力だよね。

と感心しました。



学びあいは、3人の人に解き方を説明していくのがポイントです。

超絶苦手な速さの問題だったので、

1回目の説明は、恐る恐る、

2回目の説明は、少し安心して

3回目の説明は、ほぼほぼ安心して、


おおーこれって、人に説明するって、めちゃくちゃ脳に刺激がいいわー

理解度が高まるわー

こりゃいいわ。

あれ?結局、私が、大人になっても速さができなかったことは、

学び合いの良さを、実感するためだったんじゃない??

そして、それをたくさんの人に発信するためだったのでは?

そうかー!ここにつながっていたのかー!

と、無理やり意義があることにこじつけて、よかったよかった。と締めくくった私。ふふ。


学び合いは、

「一人も見捨てない」

というコンセプトがあるから、わからなくてもいいんだという安心感がある。

教えてもらうことも、クラスでの大切な役割、それぞれが補い合って課題を達成していく。

学びあいの良さは、先生役の子供が何人も育つので、先生の負担が少なくなる。

先生に余裕が生まれる。

子供たちの持つ力を信頼することで、先生は陰になり、みなでクラスを作り上げているという思いを子どもたちは味わうことができる。


この学び合い、徐々に全国に広がっていくことと思います。

その一方で、コミュニケーションできることが盲目的によし!とされ、

話をすることに大きなハードルがある子どもたちが追い込まれないようにしてほしい。

(場面かんもくや、吃音など)

でも、このような子どもたちにも、何かしらメリットがある環境づくりをすることはできると思っています。


私は、個人的にすべて学び合いでなくても、一斉授業もあってもいいのでは・・と思っています。

先生独自の語りが面白く、引き付けられた授業の記憶もあるからです。(でも、先生の力量によるねえ)

一斉授業と学び合いを組み合わせるなど、やり方は色々できるのではないか?

学び合いの本を何冊も出されている先生も「このやり方が100%です」とうたっていないらしい。

その視点は、いつも持っていたい。

学び合いについては、本も読み、もっと色々と知りたいと思っている。

雨ちゃん主催の11月26日の学び合いも参加予定。

こちらは、雨ちゃんの記事、いい記事書きますねえ。




では、口角あげていきましょう(^^














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