2020年度から開始したサイバーセキュリティ教育プログラム「CyberSakura」ですが、今年度はエキシビションマッチとして本家アメリカ大会である「CyberPatriot」に出場。(日本大会名をCyberSakuraとしました)
CyberPatriotとは
【STEM(科学、技術、工学、数学)教育を目的としたサイバーセキュリティ教育プログラム】
アメリカで13年前に始まり、現在ではイギリス(CyberCenturion)、カナダ(CyberTitan)、サウジアラビア(CyberArabia)、オーストラリア(CyberTaipan)でも開催されているCyberPatriot。
実際のサイバー攻撃を想定し、それに対抗するためのセキュリティ技術を競います。
アメリカ大会「CyberPatiriot」に参加するということは、全文英語です。
その全文英語で挑まなければならなかったアメリカ大会に、日本から5チーム17名が挑戦。挑戦したことがまず素晴らしい。しかも、中高生を募集していましたが、高校生は1名で他の16名は中学生!
参加チーム紹介
渋谷教育学園渋谷中学校
コーディエンス(埼玉県川越市のプログラミング教室)
PCN仙台(仙台のIchigoJamプログラミング教室)
鯖江市中央中学校
Hana道場
この土日(1/23,24)に3チームが予選Roundに参加し、これで今回のCyberSakuraエキシビションマッチの全行程が完了しました。
まだCyberSakuraのホームページができておらず、どういう行程で何をしているのか分からないと思うのでここでまとめていきたいと思います。
技術的な説明はできませんが・・・
※ホームページは、今年6月オープンに向けて現在準備中です。
競技会本番までの約4か月間、資料や動画を使ってサイバーセキュリティの基本から学びはじめ、複数用意されている練習ラウンドに参加しながら実践的に学んでいきます。いきなり競技会に出場。というわけではないので安心です。
勉強会実施
2020年7月27日
まずはテスト的にHana道場チーム3名の中学生がサイバーセキュリティについての勉強会を行いました。入門編。
Exhibition Round
2020年8月2日
Hana道場チームExhibition Roundに参加。
Hana道場チームでまずはやってみながら、運営側も勉強しつつ全国に向けて参加者を募集。
■募集ページ
https://peatix.com/event/create2/1541667/
そして、果敢にも手を挙げてくれた全国の5チームが揃いました。
・渋谷教育学園渋谷中学校
・コーディエンス(埼玉県川越市のプログラミング教室)
・PCN仙台(仙台のIchigoJamプログラミング教室)
・鯖江市中央中学校
・Hana道場
なんと、鯖江からはHana道場と共に中央中学校のプログラミングクラブの中学生も挑戦。素晴らしい。
鯖江で2チーム!さすがIT先進地鯖江。
オンライン説明会&顔合わせ
(2020年9月10日)
参加者、運営メンバー、各チームの技術サポートをするメンターと顔合わせ&説明会をオンラインで実施。
7月27日にHana道場チームに行ったセキュリティ勉強会も行い、まずは基礎知識を学んでもらいました。
トレーニングRound1
CyberPatriot、育成事業なのでいきなり競いません。しっかりトレーニングができます。
トレーニングRoundは基本的な問題が出て回答があるので、やりながら勉強していくことができます。
実施日
9月13日→Hana道場チーム
10月3日→PCN仙台チーム
トレーニングRound2
実施日
10月10日→Hana道場チーム
10月31日→渋谷中学校チーム
トレーニングRound3
実施日
12月6日→Hana道場チーム
Round1、Round2、Round3はできる期間が決まっていて、決まった期間であればいつでもトレーニングすることができます。
トレーニング用のプログラムは、その「時」にだけ発行されるため、事前にいつチームとしてトレーニングするかは申請が必要。
練習Round1
本番に向けての最終ラウンドになるので、ちょっと難しめ。
実施日
10月24日→Hana道場チーム
10月31日→コーディエンスチーム
11月1日→PCN仙台チーム
期間が決められているだけあって、その期間にテストがあったりすると練習Roundに参加できなかったりするのですが、Hana道場チームは早めに開始できたこともあって全部参加できました。
そしていよいよ予選Roundに出場です。
ここからは点数が加算させていくので真剣勝負。アメリカ大会に参加しているということは、アメリカの中学生とガチンコ勝負です。
予選Round1
恐ろしい事に、4時間~6時間かけて実施します。設けられている4日間のうち、チームで相談して実施日と実施時間を決めるのですが、今回はアメリカ大会に出ているため、アメリカ時間にも合わせる必要があります。そうすると、必然的に実施する候補時間が短くなります。
それでも、全チームなんとか調整して出場。
実施日
11月14日→渋谷中学校チーム
11月14日→PCN仙台チーム
11月14日→中央中学校チーム
11月15日→Hana道場チーム
11月15日→コーディエンスチーム
予選Round2
予選Round1よりかなり難しくなり、苦戦したそうです。
12月12日→Hana道場チーム
12月12日→PCN仙台チーム
12月12日→中央中学校チーム
12月13日→コーディエンスチーム
※渋谷中学チームはテストのため見送り。
コーディエンスチームの様子です。時計を見るとお分かりになるかと思いますが、これ朝です。早朝7時から予選Roundに参加。
PCN仙台チーム。
中央中学校チーム。
ちなみに、予選Roundは全て大人の口出し一切禁止です。
見るのはいいのですが、口出しはだめ。そのため、本当に見守るだけ。コーチの皆さん、「あーーそここうすればいいのに・・・」とかなりもどかしい想いをしたそうです。
しかし、全部子どもたちだけでやるのが鉄則です。
予選Round3
そして、先週末に実施した予選最終Round。こちらもまたまた難しくなり、とっても苦戦したとか。トレーニングRoundでは出なかったような範囲の問題も出たそうです。
実施日
1月23日→Hana道場チーム
1月23日→中央中学校チーム
1月24日→PCN仙台チーム
※渋谷中学、コーディエンスは東京&埼玉の緊急事態宣言により断念。
Hana道場チーム。
チーム戦なので、チーム内で相談するのはもちろんOK。みんなで解答していくので、チームワーク力も大事です。
以上が全行程だったのですが、もう1度書くと全部英語でした。アメリカ大会に参加しているのでそうなりますよね。でも、全チーム、全出場者が自分でGoogle翻訳使うなどして調べて参加しました。
6時間という長時間の競技にも関わらず、終わった後は「もっとやりたかった。もっとやりたい」という声が上がったとか・・。この意欲、本当に素晴らしいです。
今回は特別にアメリカ大会に日本から出場しているため、決勝Roundへの出場権はありません。決勝Roundは、合計点数が上位の予選Roundを通過したチームだけが1か所に集まって戦うのですが、今回はアメリカもコロナ感染拡大のため集まるのは断念し、オンラインで決勝するみたいです。決勝は3月!
予選Roundの点数結果は各チーム把握しているので、それをもとにまた来年度頑張ってほしいです。
そして、せっかく挑戦してくれた全5チームの報告会を開催します。
2月6日にサイバーセキュリティのイベントを鯖江で開催するので、その中で報告会も実施します。
そしてまた悔しい話なのですが、本来は挑戦した全員に鯖江に来てもらって報告会をする予定でいました。でも、コロナ感染拡大が止まらないし緊急事態宣言が出でしまったので、鯖江の2チーム以外はオンライン参加となりました。
その2月6日のイベント「サイバー攻撃の手口と守り方~情報セキュリティ入門~」はYouTubeにて配信を致します。お申し込みいただいた方のみURLをお送りしますので、見てみたい。という方は是非お申し込みください。専門家によるパネルディスカッションもありますし、今回のCyberSakuraアメリカ大会に出場した子たちのリアルな声も聞けます。パネルディスカッションには、出場中学生2名も登壇します。
詳細・お申し込みコチラ↓
★2月3日まで受付可能としますが、忘れないようお早めにお申し込みください。
来年度は、CyberSakuraとして日本版を開催する予定です。
また内容が決まり次第このブログでもアップしていきます。
報告会でまた出場中高生を褒めたいと思いますが、本当に最後までよくやり切りました。
運営側も手探り状態でどんなものかわからない中、よくぞ一歩踏み出して参加してくれたと思います。本当に素晴らしい。
そして、サポートしてくださった各チームのメンターさんもありがとうございました!
CyberSakura関連記事
■リリース文(エル・コミュニティHP)
■新事業「CyberSakura」、ヤフーニュースやITnewsに掲載されました!(ブログ記事)
■福井新聞に掲載!サイバーセキュリティ教育プログラム「CyberSakura」
■参加者募集!サイバー攻撃の手口と守り方~情報セキュリティ入門~
※会場である鯖江公民館での観覧はなくなりました。オンライン(YouTube)での視聴となります。