それまで海で漁港でのトリックサビキとコマセを使ったイワシ釣りや乗合船、アジ、イカ、イサキ、イナダ。
川では吸い込みを使った鯉釣、のべ竿でのマブナ釣り等を趣味としてやってきていた。
バスに関してはミミズを使ったウキ釣りで子供の頃釣った記憶しかない。
5年前、とあることをきっかけにバス釣りを始めた。
それから三年の間は誰からも教わることもなく、ワゴンセール980円のロッド、ゴチャっと置かれた1950円のナイロン3号の糸付きスピニングリール、ネットで聞きかじった情報だけを頼りにわけも分からないワームやハードルアーを買って近所の川へ出かけてはデコる日々。
Twitterで知り合うことが出来た師匠から基本的なノウハウを教えてもらうことが出来たのは三年ほど前。
釣果は飛躍的に上がった。
琵琶湖へ、霞ヶ浦へ、静岡の野池へ、名古屋の野池へ、富士五湖へ、津久井湖、相模湖、丹沢湖、高滝湖、亀山ダム、岡山…
オカッパリでのランガンを中心に釣りを展開してきた。
去年は初めて30up50本という目標を立て、結果は3本足らずの47本。
しかし去年得た経験と技術を生かせると信じ今年は目標を10本上乗せの60本とした。
ボートでの釣りも津久井湖や相模湖でレンタルエレキを使い4回ほどは経験した。
いつからかバスプロと触れ合うことが楽しみとなり、そこから大会を知った。
H-1グランプリ。
ハードルアーのみを使ったレンタルボートでの釣果を競う大会だ。
今年はギャラリーとして参加させてもらい、有名なバスプロの方と直接お話を伺うことが出来た。
自分も同じ土俵に上がりたい。
その一心の思いで、奥様に駄々をこね、泣き落とし、渋々の承諾を得てやっとの思いでエレキのセットを購入することが出来た。
エレキモーター、魚探、二つのバッテリーと充電器、延長コードや魚探のセンサー、その他諸々の機材。
ひょんなことがきっかけでサウザーのショートバウデッキをもらうこともできた。
前置きが長くなったが、今日はそのエレキセットを初めてボートにセッティングし、釣りをした。
エレキを使った釣りはやった事があったが当然準備はすべて船宿がやってくれて、フットコンのスイッチを入れればスタートできた。
その全ての作業、運搬からセッティングまで一人で行わなければならない。
やったことが無い(当たり前か)
津久井観光のオープンは5:30。
それに合わせて駐車場へ。
しかしバウデッキに取り付けたハイガーエレキのマウントがネジが長すぎて船縁に当たってしまい取り付け不可能。
親切な船宿の人と釣り人の助言を得て短いネジを6:00からやっているプロ金物ショップで購入、すぐ付け替えて津久井湖に戻った時には既に7:00を回っていた。
女将にお金を渡す。
「エレキはもっていますか?」
との問いかけに
「はい、持っています(まだ使ったことは無いですがw)」
と少し自信なさげでも言えたことが嬉しかった。
桟橋へと荷物を運ぶ。
1個25kgのバッテリーは2個。
買い物かごに入れられた魚探とコード類、他付属品。
そしてハイガーのエレキモーター。
タックルケースに伊藤巧のサイン、ロッドは6本。
バウデッキはネジ付け替えの甲斐あって素直に取り付いてくれた。
エレキを取り付ける。
バッテリー、タックルケース、タックル、そしてバッテリー。
コード類を慎重に繋ぐ。
「ピー」
エレキに息が吹き込まれた。
魚探にスイッチを入れる。
船と桟橋を繋ぐ紐を解いた。
書くと簡単なようだが実にこれだの作業に一時間半が費やされたw
リモコンのスイッチを入れ、速度をあげる。
動いた。
舵を左右に、うん、きちんと向きを変えられる(当たり前だが)
魚探はまだ使い方がよくわからないのでとりあえず水深が分かればいい。
暫くはエレキの操船に慣れることに費やすことにした。
フットコンは扱ったことがあるがリモコン式は初めて、ていうかほとんどの人が初めてになるのではなかろうか?
右手のリモコンでボタン式、速度と舵を取る。
さぁ、出航だ。
津久井湖は連日の雨の影響が残り濁りがまだある。
見えバスの姿はない。
どこをどうやろうか?
とりあえずクリスタルSで辺りを探るが時間的に釣れる気がしない、ドライブクローラー4.5に持ち替えて岸際のそれらしい場所を撃ってゆく、しかし反応はない。
去年同じ時期にやっていたのでその記憶を手繰ってみる
たしかあの日は冠水植物が良かったはず。
そう思い少し沖に出ている葦の中へドライブクローラーを落としてみる。
するとすぐに反応。
しかしあとが続かない。
引き続き冠水植物を狙ってみる。
ドライブシャッド表層引き。トップの釣りだ。
これが当たった。
結果から言えば34cmを筆頭に20~30を6~7本
合計7~8本の釣果となった、最初の1本を除きほかは全て表層引き。
トップでバホッ!!
と出るのでこれがまた楽しくて仕方なかった。
200mほどのストレッチを何度も何度も回る。
と、まあこんな風な1日だったわけだ。
また今回もキツイ展開となってしまったが、何とか30upを一つ絞り出せてカウントを進めることが出来た。
年内30up×60まで残り5本。
記念すべき一日となった。
