猿が島。
彼此4年前、僕が初めてブラックバスをルアーで釣った場所だ。
そこをホームとし、今までやってきた。
はっきり言って釣れない。
素人が一週間毎日通いつめてアタリすらなく全くの坊主なんで当たり前のフィールド。
そこで鍛えられた。
入り組んではいるがドーム球場一つ分くらいの広さがあるフィールドで様々なポイントがある。
共通して言えることは全体的に水深が浅くボトムはごろた石。
インレット、シャローフラット、堰、テトラ、ブッシュ、オーバーハング、駆け上がり、岬、ワンド、これらが徒歩でヤブ漕ぎをしながら回ることができる。
ポイントとタイミング次第では釣れないこともない。
素人の自分は手を替え品を替え場所を変えなんとか年間10本ほどを上げてきた。
なかなか釣れない猿が島だが釣れるとでかい。
40アップが結構な頻度で釣れる。
バス釣りってただ投げてるだけじゃ上達しないんだよね、釣らないと。
釣って初めてわかることの方が多い。
様々な手数を試したことで自分に合うものを見つけることができ、その結果淘汰することができた。
数え切れないほどあるリグリ方、ワーム、ルアーで初心者はただ迷い、無駄なものばかり集めてしまったりする。
当然お金もかかる。なのでその中で自分が得意とする分野、ルアー以外を淘汰することは重要だったりする。
逆に簡単に釣れてしまうフィールドだったら一つのリグしか覚えないし、他のフィールドでは全く通用しない。
バス釣りについてたくさんある枝道の中から自分が進むべき一本の道標を探すためのフィールド、それが猿が島であり、実際示してくれた。
根掛かりばかりでロストも多く、ストック量もそれほど多くない、アフター回復期になればラジコンや水上バイクやウインドサーフィンがうねりをあげて所狭しと走り回る、そんな場所だ。
しかし、自己最高記録を更新し続けてくれた場所でもある。
でも、ここを卒業する。
二度と行かないわけではないが行くペースは明らかに落ちるだろな、ここに行かなくても他所で通用する技術を身につけたし道標も見つけた。
ここで学ぶことはもう多分現時点ではないだろう。
ありがとう、猿が島。
