犬の目にも涙?毎日新聞の記事による「イヌの涙が語る人間との共生史 家族愛に関わるホルモン関与」 | きらくすわんこのブログ

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特に保護犬、動物管理(愛護)センター関連の情報を広めていくことに力を入れたいと思います。

今朝の毎日新聞に以下の記事がありました。

 

以前は切り抜いて貼ってたけど、今はweb版があるので引っ張ってきました。

 

とっても興味深かったです。

 

(読みやすくするため、段組みなどに手を加えてあります)

 

 

イヌの涙が語る人間との共生史

家族愛に関わるホルモン関与

 

 

ペットとして人気が高いイヌ。ペットフード協会の推計では、国内では全世帯の約1割に当たる564万世帯で705万匹が飼われている。

 

人にしっぽを振ったり、じゃれたりする愛くるしいイヌのふるまいには、どんな物質や遺伝子が関わっているのか。

 

イヌが流す涙は感情に基づいている――、そんな研究成果を、永澤美保・麻布大准教授(動物行動学)らのチームが2022年8月に米科学誌に発表した。

 

 

涙を流す動物は多い。だがそれは必ずしも感情が原因とは限らない。涙には、目のほこりを取り除いたり、乾燥を防いだりする生理的な役割があるためだ。

 

チームはこんな実験をした。

 

まず約20匹の飼い犬について、飼い主と一緒にいる時と、5~7時間離れた後に飼い主と再会した時の涙の量を比べた。すると、再会時の方が涙が増えた。

 

 

そのイヌを知っている一時預かり所のスタッフが代わりに行うと、飼い主との再会時ほどには涙の量は増えなかった。

 

ただ、イヌがこのときどんな感情を持っているかは直接は分からない。

 

耳や尾の動き、行動を見極めて「快」か「不快」に分類すると、飼い主との再会時の感情の大きな動きは「快」だとみられる。

 

 

●家畜化で種継続有利に

 

では、涙に何らかの物質が関与しているのだろうか。

 

チームはそれを調べるため、家族や仲間への愛情や母性に関わるホルモン「オキシトシン」に着目した。子宮を収縮させて出産を促すホルモンで、ストレスの緩和や信頼感の増幅などの作用があり「愛情ホルモン」とも呼ばれる。

 

マウスには涙腺にオキシトシンと結合する受容体があることも報告されている。

 

オキシトシンの溶液と、オキシトシンと同じ分子量の別の物質の溶液をそれぞれイヌに点眼して涙の量を比べると、オキシトシンの方が涙が増えた。

 

イヌは飼い主との再会で「快」の感情を抱き、オキシトシンを分泌して涙を流すことを示唆する結果だ。

 

 

イヌが人と仲良くすることは、自らの子孫を残すために有利に働き、オキシトシンはそのカギになる物質だった――永澤さんはそうみている。

 

「母から子、自分から仲間へ愛情をかける時だけに分泌されると思われがちだが、もっと根源的な、個体の生存にかかわるホルモンです」と話す。

 

 

 

 

イヌの祖先はオオカミで、1万5000~3万数千年前に最初に家畜化された動物であることが、近年の研究で明らかになっている。

 

しかし家畜化に伴い、どのような遺伝子の変異があったのか、詳しくはわかっていない。

 

 

●飼い主頼らない古代種

 

オオカミとイヌの違いの一つが、困難に遭った際に人を頼るということだ。

 

チームは、オオカミに遺伝的に近い「古代種」(秋田犬、シベリアンハスキーなど)と、その他の犬種の行動と遺伝子を比べ、22年6月に英科学誌に発表した。

 

古代種とその他の犬種計約600匹に、中にエサを入れて蓋(ふた)をした透明のプラスチック容器を見せ、2分間観察した。

 

蓋はイヌでは開けられないようになっている。

 

すると、古代種は三十数秒しないと飼い主を振り向かないケースが多かったが、その他の犬種の多くは十数秒で振り向いた。

 

振り向く回数も、古代種の多くが5回以下、その他の犬種は多くが5回以上と差があった。

 

先行研究では、オオカミはまったく人を振り向かず、容器を爪で開けようとするだけだった。

 

オオカミから遺伝的に離れるほど、イヌは人を頼ることがわかる。

 

 

 

 

次に、イヌの血液から遺伝子を解析すると、古代種とその他の犬種で、コルチゾール産出に関わる遺伝子のタイプが異なっていた。

 

コルチゾールは、何らかの刺激で放出され、ストレス反応を引き起こすホルモンだ。

 

永澤さんによると、この多寡が家畜化に影響している可能性がある。

 

例えば、人がいてもストレスを感じにくいイヌが選別され、家畜化・品種改良されてきた▽人を頼る愛くるしいイヌが選ばれ、生き抜いてきた――などが考えられるという。

 

永澤さんは、遺伝子のタイプの違いが実際にコルチゾールの分泌量に影響しているのかを検証するため、イヌの尿の中のコルチゾール量も調べている。

 

永澤さんは「私たちホモ・サピエンスが残ったのは、イヌというパートナーの存在が大きかったのでは。種が違う人間とイヌが、なぜここまでうまく共生できたのかを解明していきたい」と話す。【種市房子】

 

 

と、こういう内容です。

 

すっごく興味を惹かれますよね。

 

まず。

 

うちの仔、どうかな?

 

ですね~(笑

 

 

我が家の場合、

 

★ 再会の喜び。

 

美容室でシャンプーの為に預けると、迎えに行ったときものすごいです。

 

ただ、涙がこぼれてたかどうかは不明なので、今月末に是非、検証したいと思います👍

 

次に、

 

★ 頼られるかどうか。

 

まあまあ食欲魔人なので、

 

可愛らしく「く~ん」とか鳴いてる場合じゃなくて、

 

何が何でもGETするためにケースを破壊しにかかることは必至。

 

頼ってる場合ではない、頼る時間がもったいない、おそらくそんなもんです。

 

 

1にご飯、2におやつ、3.4がなくて、5にパパと遊ぶ💝

 

 

…私は入ってないかぁ。