今日は自分自身の研究課題について。
いつも考えているのは、重心移動により自分の身体を相手に寄せて(または相手を自分に寄せて)、秋猴の身で打つことを心掛けています。
でも、時々、自分から仕掛けた面打ちで、前足を大きく前に出すのではなく、小さく前に出しただけで、急激に前傾姿勢になり トンッと鋭く打てる時があったのです。
私としては下丹田にある重心が相手に寄っていくように打てれば、背中は極端な前傾姿勢にはならないと思ってますので、前述の打ち方は、頭から突っ込む姿勢でもありますから、あまり良くない打ちのように感じています。
しかしです!
昔の剣道の映像で見ると、楢崎範士や森島範士の面は急激な前傾姿勢で打っているんですよね。
その打ちを見て「おお、凄い!見事だ!」と感じる自分がいる。
下丹田の重心移動ではなく、中丹田や上丹田の重心移動を先行させる打ちも「あり」なのかもと思い始めたわけです。
剣術と竹刀剣道は全く別物であることは理解しているので、合理的身体操作としてどこまでやっていいものか、研究してみようと思ったのです。
で、中丹田先行で試行錯誤した結果、「使える」と思いました。
ただし、欠点もいくつかあると感じました。
・下丹田先行の重心移動なら、極端な前傾姿勢にならないので、途中から技は変化可能なんですが、これは前傾姿勢になるので頭から突っ込むような形ですから完全に捨て身(無謀とも言える)。途中から技の変化は出来ません。
・前傾姿勢になるには、あまり前足を出さないことになりますが、身体を支える前足に負担がかかりやすい。これをいかに負担を掛けないようにするか。不老の剣として使うには負担をなくさないといけない。
さて、原点に返って、宮本武蔵なら現代竹刀剣道でどう遊ぶか考えてみたいと思います。
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