前回の記事で
酸っぱい漢方薬もあるという事を書きました。
東洋医学においては
その「酸」味にも効果があるとされています。
「酸」味には
収斂(シュウレン)・固摂作用があります。
すなわち
身体を引き締め
出すぎるものを収め
身体の中に留まらせる効果です。
なので
汗をとめる、下痢をとめる、血をとめる、帯下(おりもの)をとめる
といった方剤があれば
酸味のある生薬が配合され
その収斂作用を使っていることも多くなります。
「酸」味を持つ代表的な生薬として
五味子、山茱萸、呉茱萸などがあげられます。
酸味の食材には
レモン、梅干し、トマト、ナシ、みかん、酢などがあります。
梅干しやレモンを口に入れて
酸っぱいと感じた時の口の形は
収斂されてすぼまりますよね。