味は五種類に分類されます | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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生薬の味のことを薬味といいます。

薬味というとネギやショウガなど連想すると思いますが

漢方薬の場合

薬味は生薬の味そのものを指します。

 

生薬の味をあらわす薬味は

「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(かん)」

の5種類に分類されます。

それぞれ

酸っぱい、苦い、甘い、辛い、塩辛い

ということです。

この種類の味を総称して

「五味」と呼んだりもします。

そして東洋医学では

薬味は生薬の効能に深く関係していて

薬味には共通する効能があるとされています。

 

ただし

そんなに全てのものが5種類の味に分類できるほど

単純ではありません。

はっきり区別ができない場合

「甘・苦」や「苦・酸」など

いくつかの味を組み合わせて表現されることもあります。

たとえば

リンゴなら「甘」「微酸」などと表現されます。

 

これら「五味」のほかにも

味が薄いものを「淡(たん)」

渋みのあるものを「渋(じゅう)」

ということもありますが

淡は「甘淡」というように甘と合わさったり

渋は酸とあまり区別されなかったりします。

 

通常、味は「五味」で考え

五行論において五味を配置して

五臓との関連を持たせます。

そのため

生薬の味はその生薬の薬効を知るうえで

また五臓のどこに作用するのかを考えるうえで

参考になる場合があります。