「カシャッ、カシャッ」
朝、立ち寄ったコンビニで、そのような鳥の鳴き声を聴きました。
大きく何回も響いていたので、ちょっとあたりを見回してみたら、カチガラスが電柱の上に巣作りをしていました。
カチガラスは一般的にカササギ(鵲)という鳥。
カチガラスの名称は「カチ、カチ」という鳴き声からつけられたとのことですが、私にはどうも「カチ、カチ」とは聴こえません(苦笑)。
白と黒のツートンカラーのおしゃれなボディ。
餌を探しているのでしょうか、トコトコと地面を歩いていることもよくあります。
大きさもカラスよりは一回り小さく、そのように歩き回る姿も愛らしいので、私も好きな鳥のひとつです。
糸島でもよく見かける鳥の一種ですが、日本では佐賀平野周辺のみに集中して生息しているとのことで、そのため、佐賀平野を中心としたカササギ生息地域は国の天然記念物に指定されています。
また、佐賀県の県鳥でもあります。
もっとも、最近では九州のほぼ全土で観測が行われ、生息地は拡大しているようです。
カチガラスは4~6月で子育てを行うそう。
近年では電柱の上に巣作りをすることも珍しいことではないそうです。
まだ、小枝を咥えてつがいで巣作りに奔走し飛び回っている様子でしたが、あとひと月もたてば、可愛いひな鳥が見られるかもしれません。
街を歩きながら、周りを見まわしてみると、少しずつ、春の息吹を感じるものや風物詩が目に入るようになります。
季節の移り変わりとともに、自然の風景もちょっとずつ変化していきます。
まだ、寒い日もありますが、季節は確実に春に向かっています。
なにかと忙しく、せわしい現代社会ですが、たまには足を止めて自然を観察してみるのも良いものです。