先日の九州中医薬研究会では
丸剤づくりの実習もさせていただきました。
まずは生薬を砕いて、蜂蜜を煮沸し
生薬の粉と蜂蜜を素早く混ぜ
練って伸ばして一回分の分量で切り分け
丸く固めて出来上がり!
丸剤を作ったのは初めてです。
実際に作るとなるとなかなか手間のいる作業ですね!
蜂蜜で固めるなど
昔からの知恵はお薬の剤型にも生きています。
漢方薬の名前には
〇〇湯、〇〇散、〇〇丸といったものがありますが
この漢字によって元々の剤型を示しています。
例えば葛根湯は
湯という漢字がついていますが
これはもともと煎薬として
生薬を沸かしてエキスを煮出す形で
服用されていたお薬という意味です。
同様に
生薬を粉に挽いて服用する○○散
生薬を粉に挽いた後、蜜などで固めて粒状にする、○○丸など
名前に元々の服用されていた剤型が示されています。
現在は漢方薬もほとんどが
エキス剤の粉末や錠剤となっていますが
こういったところにも注目して
昔の人がどのように服用していたかを想像してみるのも
面白いかもしれません。