糸島薬局の古賀です。
皆さん、インフルエンザの予防接種は毎年受けていらっしゃいますか?今年は、ワクチンの値上がりなどもあり、紙面をネガティブに賑わしているワクチンのお話ですが、実際何が変わったのでしょうか。

インフルエンザワクチンが値上がりしたそうです
もともと、インフルエンザワクチンはA型2種・B型1種の混合ワクチンとして使われてきました。
今年はこれが、A型2種・B型2種の混合ワクチンにバージョンアップしているそうです。
ワクチンと聞いてぱっと来ない人もいるかもしれません。
ワクチンを接種すると、細菌やウイルスに対する抗体(=免疫グロブリン)が体のなかで作られ、白血球が「この細菌やウイルスは、敵である」ことを覚え込みます。そのため、細菌やウイルスがいざ体内に侵入した際に、免疫の対応が早くなり、病気にかかりにくくなる、というのがワクチンの効果です。
ワクチン接種してから抗体が出来るまでの期間は、個人差がありますがワクチン接種後およそ2週間と言われています。年によって異なりますが、一般的に日本では12月頃からインフルエンザの流行がみられるため、10月中旬からの接種がすすめられています。
今回のワクチンはB型2種となり、対応する型が増えているので、単純に考えて、例年のワクチンよりも予防効果が高いものと考えられます。
ただ、インフルエンザは新型インフルエンザに代表されるように、毎年、型を少しずつ変えながら進化しています。そのため、全然別の型になったときにワクチンが効果を示すことが出来なかった、という事もありえます。
インフルエンザワクチンの是非については最近色々言われているようです。インターネットを検索してみても、ネガティブな記事があり、あるいは推奨の記事がありで混沌としている状態です。
いずれにせよ、まず感染しないための予防、マスク、手洗い、うがいをしっかりとして、規則正しい生活を行って免疫力を高めておくことがインフルエンザが流行する前にやっておきたいことと思っています。