2024年5月28日財務省公表によると

令和5年末、つまり、2023年末時点での対外純資産ランキングは以下の通り。

https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/iip/2023_g3.pdf

1位日本:約471兆円

2位ドイツ:約455兆円

3位中国:約413兆円

4位香港:約253兆円

5位ノルウェー:約213兆円

 

前年2022年末は以下の通りでした:対外純資産ランキング2022

1位日本:約419兆円

2位ドイツ:約389兆円

3位中国:約336兆円

4位香港:約234兆円

5位ノルウェー:約157兆円

 

上位5か国で順位の変動はありませんが

日本とドイツの差は昨年の30兆円から16兆円にまで縮んでいます。

 

対外純資産の増加を上記のデータから計算してみると

日本:+52兆円

ドイツ:+66兆円

中国:+77兆円

香港:+19兆円

ノルウェー:+56兆円

景気停滞・経済不振が報道されている中国が最も対外純資産を増やしていました。

国内では不動産バブルが弾けてたいへんなようですが

その経済的影響力はなおも大きいことが分かります。

もっとも、対外純資産は海外への投資ー海外からの投資ですから

中国で海外からの投資が少なくなっただけかもしれません。

このあたり、対外純資産の中身を検討しないと分かりません。

 

財務省は日本の対外純資産なら中身まで公表しています。

海外への直接投資(資産)も海外からの直接投資(負債)も増えていますが

海外への直接投資の増加>>海外からの直接投資の増加であり

海外への直接投資の残高>>海外からの直接投資の残高となっています。

海外への直接投資が多いとドルの需要が高まり円安要因となり

海外からの直接投資が多いと円の需要が高まり円高要因となるはず・・・

円高とするには国内に魅力的な投資先を生み出すことも重要でしょう。