2億8000万年前の古代爬虫類の化石とされていた標本が贋作でした。

初期の爬虫類の進化を探る手がかりとして文献にも引用されていたそうですが

イタリアのアルプスで1931年に発見されて以来、90年以上も騙されていたことになります。

「植物や動物の本物の化石の組織と同じ色をしていた」ため「診断技術を用いなければ

この黒っぽい色の物質を特定することは不可能だった」と科学者はもっともらしく説明しますが

要するに、詳細な科学的調査をすることなく見た目で信じてしまったというお粗末な結果です。

科学者であれば見た目のみならず客観的な根拠に基づき結論を導くべきです。

 

さて、自分も趣味として化石を保有していますが:化石は実物資産?

もちろん、科学的調査を受けているわけではないため本物と断定できる代物ではありません。

こうしたことも化石が実物資産にはなりにくい点でしょう。

 

翻って、地金やコインはどうでしょう?

地金は大丈夫、世界的な認証を受けたものだから。

コインはNGCやPCGSなど世界的な鑑定業者に鑑定を受けていれば大丈夫かと言えば

必ずしも、そうではないことがあります。

例:古代コインの闇:NGC鑑定に真正保証なし!

例:コインの贋作:Case reports

コインの鑑定も見た目のみならず科学的分析を導入して欲しいものです。