Bramsen548, 34g (silver), 41mm, mintage ?

 

Spandau:シュパンダウなどにあったプロシアの砦が降伏したことを記念するメダル。

シュパンダウはベルリンに近い都市であり、この砦の降伏がベルリンの陥落に繋がり

1806年に勃発したイエナ・アウエルシュタットの戦いはプロシア王国完敗で終結しました。

この敗北でプロシア軍は壊滅したのですが、これが返ってプロシア軍刷新の契機となりました。

 

NGCの鑑定はUNC Details Obv Spot Removed

表の面に斑点を除去した跡があるとのことですが、そのような所は全く見当たりません。

強いて言えば、裏の面にそれらしき所(矢印)がありますが

これですら見映えを損ねるものではありません。

このメダルは過去の落札記録が2013年の非スラブ入1件しか見つからないくらい稀少。

*手数料15%・1ユーロ130円として円建手数料抜10万1014円相当

多少の訳ありは見映えを損ねていない限り全く問題ないでしょう。


表のデザイン

ナポレオン1世の有冠肖像。

瑕疵がなく、しかも、品質が高いので見映えは非常に美しくなっています。

1806 France Arc de Triomphe du Carrousel Medalと同じ彫刻師によるものです。

 

裏のデザイン

背景のごく一部に瑕疵らしき所があるだけ、デザインの見映えに全く支障はありません。

向かって左から都市Spandau, Stettin, Magdeburg, Küstrinを象徴する女神。

いずれもナポレオン軍が攻略した都市であり鍵の放棄は都市の陥落を示唆しています。

Magdeburgを象徴する女神は上を見ていますが

そこには稲妻を持つ鷲に乗っているナポレオン1世が描かれています。

なかなか憎い演出です。