地金価格推移2022に続いて今年も昨年までの地金価格推移をレポートします。

参考資料:https://www.tokuriki-kanda.co.jp/goldetc/market/past.php

 

金地金売値(円/g)の各年における最大値・平均値・最小値

2020年3月新型コロナウィルス感染症パンデミック

2022年2月ロシア軍ウクライナ侵攻

これらにより高騰した金地金が更に高騰していますが、これには円安進行が影響しています。

2023年8月29日に初めて金地金価格1g1万円突破!

9月28日に金1g1万円台陥落まで下落しましたが

10月16日に再び1g1万円を突破してからは現在まで1g1万円以上を維持しています。

 

プラチナ地金売値(円/g)の各年における最大値・平均値・最小値

 

銀地金売値(円/g)の各年における最大値・平均値・最小値

 

プラチナも銀も産業メタル、産業用途が需要の大きな部分を占めているため

価格推移は似ていますが、2023年の価格上昇は銀地金の方が顕著でした。

「ロンドン・プラチナ・ウイークとプラチナの需給予想」

「需給締まるシルバー、その価格への影響」によると

プラチナにしろ銀にしろ供給不足であるため、本来なら、もっと高騰するはず・・・

なのに、そうならないのは経済的不安のみならず政治的不安により

産業用途の需要が伸びないためでしょう。

資産保全用途の需要が大きく経済的・政治的不安により高騰する金とは異なります。

但し、銀は「貧者の金」とも言われるように金を購入できない人にとっては

資産保全用途になるので:銀(シルバー)は金(ゴールド)の代りになるか?

これが2023年の銀地金価格上昇につながっているのかもしれません。