本日9月28日、金1g9981円となりました。

8月29日に金1g1万円を突破して以来、金1g1万円台がほぼ1か月続いたことになります。

 

最近の国内金地金高騰は円安の影響を受けたものですが

今回の金1g万円台陥落は海外金地金価格の下落の影響を受けたものです。

 

国際金価格 1,870ドル台まで急落で指摘されている通り

米国のインフレ沈静化が不十分であり9月連邦公開市場委員会で

「政策金利は高く長く」というメッセージが出され

利子を産むことがない金地金が売られることになったためでしょう。

 

米国10年債の利回りは4.5%の大台を突破

米国2年債利回りも5%を大きく上抜けているそうです。

参照:米国債4.5%、ギリシャ国債4.2%、これも逆イールド?

償還額ー購入額=利益が高くなっているわけですが、償還額は一定であるため

米国債の購入額が下がっていることを意味します。

となれば、ドルを買って米国債を購入しようという動きが加速、ドル高の要因となります。

現に、ドルに対して円安が進行しているものの

ドル以外の主要通貨に対しては円安の進行にブレーキがかかっています。

 
こうした動きを受けて、どう対応するか?
 

金地金価格は今後も1g1万円前後を推移するのではないでしょうか?

金地金の資産保全用需要が激減するとは思えないし

円安から円高に振れる兆候が今のところないからです。

となると、国内の金地金は歴史的高値圏に留まることになり金貨の高騰要因となるでしょう。

更に言えば、金1gが1万円台に達し、しかも、1か月近く維持されたという事実は

金貨であっても金1gあたり1万円の価値を見込めるという裏付けになるでしょう。

 

ドルの信用は年々低下していますが、それに変わる安全通貨がない以上

ドル高がしばらく続くのではないでしょうか?

となると、ドル建ての海外取引では厳しい状況が続くことになるでしょう。