コイン・オークションでの入札展開

入札開始後1週間で価格がかなり上昇するものが増えている一方で

締切まで1週間を切ってから価格上昇は本格的になると書きました。

要するに、オークションで入札が活発なのは入札開始後1週間入札締切前1週間

と自分は思っています・・・が、本当なのか?

 

銀座オークション2023で価格動向を追うことで入札展開を調査してみました。

対象は自分が興味を持った銀貨・金貨プラチナ貨メダル、全21ロット 。
スタート価格(10月29日)、入札開始1週間後(11月5日午後6時)
入札開始2週間後(11月12日午後6時)=フロア入札6日前
フロア入札直前(11月18日午後6時)、フロア入札後の価格を記録し
入札開始から1週間の価格上昇倍率
入札開始1週間後から2週間後までの価格上昇倍率
フロア入札6日前からフロア入札後までの価格上昇倍率、そして、
フロア入札直前からフロア入札後までの価格上昇倍率を比較しました。
なお、フロア入札後の価格とは落札価格のことです。
 
結果
 
予想通り、入札開始後1週間入札締切前1週間が最も平均倍率が高く1.81倍
この期間に入札が盛んに行われたと考えられます。
価格上昇倍率が2倍以上になったロット価格上昇倍率=1.00=価格上昇なしのロット
の数は入札開始後1週間入札締切前1週間でほぼ同じでした。
 
入札開始1週間後から2週間後までは中弛みと言うべき期間でした。
価格上昇がなかったロットは28.6%、実に、1/4以上であったのに対し
価格上昇倍率が2倍以上になったロットはたった1つしかありませんでした。
 
今回のオークションで特筆すべき点は半数近くのロットでフロア入札がなかったことでしょう。
全ロットの47.6%でフロア入札後/直前が1.00=価格上昇なしでした。
換言すると、半数近くのロットでフロア入札前に勝負が決していたことになります。