大胆なことを言えば、資産の半分は流動性が高い実物資産にすべきかも?
通貨の価値が半分になっても実物資産の価値が3倍になれば資産保全を達成できるはず。
と書きました・・・あれ?実物資産の価値は2倍で十分では?
自分も最初はそう思いましたが、計算してみたら違ったのです。
仮に、総資産を100、現金を50、実物資産を50とします。
インフレ+100%、つまり、物価が2倍になったとすると
総資産は200になっていないと資産を保全にできたことになりません。
現金は50のまま、足りない部分を実物資産で補うとすれば
必要とされる価値上昇は200-50=150であり
150÷50=3倍になっていなければなりません。
実物資産を10〜90とした場合の計算結果を表にすると
更に、実物資産と倍率の関係をグラフにすると次の通りです。
実物資産が10の場合、実物資産の価値が10倍を超えないと資産保全になりませんが
これは現実的ではないでしょう。
せいぜい、3倍が現実的と思うのですが、いかがでしょう?
そうなると、やはり、実物資産は50、つまり、総資産の50%となります。
なお、インフレで物価が2倍になった時に実物資産が2倍を超えて高くなるということは
時を経るにつれて価値が一層高くなる必要があるわけですが
どういう類の実物資産なら実現可能か・・・アンティークコインやアンティークメダル?
ちなみに、現在の日本で考えてみる場合は?
インフレ率を単純に計算するためドルを基準とすれば国際的にも相応しいかもしれません。
1ドル110円から1ドル150円という状況を想定すると、1.38倍のインフレ。
実物資産と倍率の関係をグラフにすると次の通りです。
実物資産を総資産の50%保有していれば、2倍未満の価値上昇で補えます。
1ドル110円の頃に金地金の価格は1g5000円程度でしたが
1ドル150円ともなった今や1g1万円以上、つまり、2倍以上になっています。
したがって、金地金なら資産保全に十分役立つことになるでしょう。
アンティークコインやアンティークメダルは?
これは評価が極めて難しい、モノによっては2倍を超える価格上昇もありますが・・・