ブラックスワンとはめったに起きないが起きたら甚大な影響をもたらす災厄。
昨年の今頃、アルゼンチンに舞い降りました・・・空前のインフレの影響で
物々交換が行われていると報道されたのです。
その後もインフレの改善はなくアルゼンチンの通貨ペソは下落を続けいています。
参照:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/77574?page=2
このような状態に陥ったのは政府がバラマキ政策を続けた結果。
現代貨幣論(英語ではModern Monetary Theory)では
ハイパーインフレにならないかぎり政府は通貨をいくら発行しても大丈夫、いや、発行すべし
としているようですが:現代貨幣論に関するマンガ
実際にバラマキ政策を続けてしまうと、いつかは、アルゼンチンのようになる危険があります。
そんなアルゼンチンで大統領選の決選投票に進んだ人物の一人がハビエル・ミレイ下院議員。
参照:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/77574
彼の政策は「ペソを放棄しドルを導入」
金融政策の自立性を完全に放棄してでも物価を安定させることです。
彼が大統領に当選するのか?当選したら政策を忠実に実行するのか?
不透明な所はありますが、もし、「ペソを放棄しドルを導入」ともなれば
ペソしか資産として保有していない者は大損害を被り
実物資産を保有している者は大損害を回避できるでしょう。
もっとも、インフレーションがここまで進んでしまえば
現時点でもペソしか資産として保有していない者は大損害。
なにしろ、1992年1月には1ドル1ペソでしたが、今や1ドル1000ペソ近く
ペソの価値は1/1000近くも下落しているのです。
日本で例えれば、1000万円の貯金が1万円程度の価値しかなくなってしまう状況です。
資産保全の重要性を今更ながら痛感します。
大胆なことを言えば、資産の半分は流動性が高い実物資産にすべきかも?
通貨の価値が半分になっても実物資産の価値が3倍になれば資産保全を達成できるはず。