1765・1768・1780年に発行されたニュルンベルク都市景観銀貨は

上右:https://www.auction-world.co/xpai/lot_A31-3378.html

下左:https://www.auction-world.co/xpai/lot_A31-3379.html

下右:https://www.auction-world.co/xpai/lot_A31-3380.html

上右(拡大像2番目)のものが最も建物や樹木の構造が明瞭になっていると思いますが

こうした見映えで選ぶ順位とグレードの順位が一致しません。
 

MS gradesで過去の落札記録を調べたところ(ドル建手数料込は円建手数料抜に概算)

MS60:2019年840ドル(8万4000円)

            2021年1320ドル(13万2000円)

            2022年1980ドル(19万8000円)

MS61:2019年990ドル(9万9000円)

            2020年1500ドル(15万円)、1920ドル(19万2000円)

            2021年70万円 https://www.auction-world.co/library/item_183847

            2022年38万円 https://www.auction-world.co/library/item_222949

2021年以降に著しく高騰しているようです。

もっとも、国内では2021年に急騰したかと思えば2022年に急落していますが。

 

そして、上記の4枚、先月のA.W.主催オークションでの落札価格は

上左:Cleaned AU、8万円 上右:MS60、28万円

下左:MS62、29万円 下右:MS63、78万円

MS60がMS62に迫る勢いであった一方、MS62は2022年38万円から更に下落。

M63は78万円とズバ抜けていますが・・・見映えを反映した結果ではないでしょう。

裏面の紋章を比べても、やはり、MS60(下左)の方がMS63(下右)より優れています。

特に、宝珠の上にある十字架はMS60の方が鮮明になっています。

 

昨日も同一コインなのにグレードが上がっただけで5倍近くも高騰した例を紹介しましたが

参照:同一コインなのにグレードが違うと価格がこんなにも違う!

相変わらず国内ではグレードが落札価格に大きな影響力を持っているようです。