銀座コイン主催オークションでは各ロットでウォッチ数を見ることができます。

オークションでウォッチ数が多ければ多いほど価格上昇が激しいと思うものです。

ウォッチ数が多い→興味がある参加者が多い→競合入札が多い→価格が上昇

となりますから。

これを先日の銀座コインオークション2022で検証してみました。

対象は自分が興味を持った22ロットに限りますが。

 
横軸:11月1日午前10時のウォッチ数
*ウォッチ数が同じ場合、現在価格の低いもの→高いもの
縦軸:フロア入札当日11月5日の落札価格/11月1日午前10時の現在価格
意外にも、ウォッチ数が最少のロットで倍率が最大でした。
ウオッチ数が多いほど倍率が高いわけではなさそうです。
これは非常に興味深い結果です。
科学の世界では”当然だろう”と思われていたことが
実際に検証してみると意外な結果を得ることがあります。
まさか、オークションでも同じようなことがあるとは・・・

 

更に、フロア入札当日11月5日午前10時のウォッチ数と

11月5日午前10時の現在価格に対する落札価格の倍率も調べてみました。
横軸におけるロットの順番は同じまま、但し
11月1日午前10時と比べてウォッチ数が増えたものは赤線で囲みました。

やはり、ウオッチ数が多いほど倍率が高いわけではなさそうです。

そもそも、1.5倍以上に価格が上昇したものは5つ、つまり、全対象の1/4未満しかなく

そして、2倍以上に価格が上昇したものは1つもありませんでした。

今回のオークションではフロア入札より前に価格がそれなりに上昇していたことになります。

現に、11月1日の現在価格から3.5倍を超えて価格が上昇したものも

フロア入札直前の価格からは上昇がありませんでした。

但し、フロア入札直前のウォッチ数が20以上のものは多少なりとも価格が上昇しているため

その倍率はともかく、ウォッチ数が多いものはフロア入札が入りやすいと言えるかもしれません。